宇多田ヒカルは親の七光りで売れたのでしょうか?
藤圭子をリアルに知っているのは、50代以上でCDを買う層とはかけ離れていました。
また、ONE OK ROCKやMY FIRST STORYを森進一の息子が歌っているからという理由で応援したり、CDを買っている人はいないでしょう。
逆にさんまの娘など、有名人の子息でデビューするけど、鳴かず飛ばずな人は沢山います。
ということは、やっぱり、宇多田ヒカル自身に人を惹きつけるものがあったということなんです。
彼女は芸能界や音楽業界に連綿としているところはなく、後半はどちらかというと、これでも私のこと応援し続けられるとファンにもレーベルにも挑戦的な曲をリリースしていました。
結局、一番売れた1st albumが全てだったんですよね。
テレビに出ているときも、ステージに立っているときも、常に観客席側にいる人のような態度を取っていました。
最後のステージの後もみなさんが知っているとおりです。
さて、何が言いたくて彼女を取り上げたかというと、あれが処女性が高い生き方なんですよ。
媚びず、こだわらず、執着しない。
自分から出てくるものを素直に出す。
適度に相手には合わせるけれど、自分の持っている一番深い部分までは譲らない。
それでも、周りは彼女に協力し、あれだけの人気があったのです。
恐らく一人の女の子が自分の力ひとつで稼ぐとなると、あの辺が限界でしょう。
つまり、処女性の高い態度を取るときの上限を宇多田ヒカルに設定するんですよ。
すると、自分にはまだまだやらないといけないこと、
やりきらないといけないことがあることがイメージできると思います。