恋愛モンスターの対極にいるのが恋愛テンプレ脳で、その一番深いところにいるのが、DQNやパリピです。
彼らがどんちゃん騒ぎをしているところを見かけると普通の人は少し眉をひそめたりしますが、では、その普通の人が同じくらい盛り上がった飲み会をしているかというとそうではありません。
何がそんなに楽しいのかというくらい馬鹿笑いしていたり、奇抜なファッションに身を包んでいるわけです。
あれは要するにできるだけ狭くて小さい価値観に互いに固執することで生まれる空間なんですよね。
ヤンキーが、世間の常識から外れていきがりたいと思って採用するファッションがどれも似たり寄ったりで全然個性的でなく、むしろ、あいつらの常識に捕らわれているのがまさに同じ現象です。
結局、ある種の価値観を共有しあい、それゆえにディスる対象が同じ方向性になるので、そこで笑いが生じるわけです。
だから、逆に言うと、彼らはできるだけその同じ価値観のサイドにいようとします。
また、親友という言葉を使いたがるのも特徴です。
同じ価値観を持っているから親友だと勘違いしているんですね。
互いの違った価値観をとことんまで理解し受け入れ合うのが本当の親友であるのにね。
だから、親友、親友、マブだち、マブだちと言葉でいう割に、男や女の取り合いですぐにケンカ別れしたりするのも特徴です。
人は移ろいゆき変わっていくものであり、成長していくものなんですよね。
それを否定して、この狭い価値観の人、ここ集合。ここからでていったやつは裏切り者、入れないやつは仲間じゃないっていうスタンスですね。
なので、ことあるごとに仲間の方が大事だという判断をするわけです。
でも、成長したらもう仲間じゃなくなるわけです。仲間が減ることはあっても、増えることはあまりありません。最初にどれだけ人を集められるかがキーになるくらいでしょう。
また、何か合わないからその仲間内以外のあのグループにはもう参加しないという判断もしがちです。
そうなってくると、女性の場合、若さとか、美しさとか、セックスの対象としての魅力しか残らなくて、しかも、それは年齢とともに失われていくんですよね。
結果、その仲間に執着するという悪循環になってきます。しかし、20代、30代まではまだぎりぎりいけますが、40代になると、たいていの場合、そもそもその仲間を形成していたルールから外れてしまうんですよね。
結果、どこにも居場所がないと感じるようになります。