「人生は成功しない」と対となる大事な根源的な考え方です。
有名になる、昇進する、お金持ちになる、恋人をいっぱいつくる、愛人をいっぱいつくる、賞をたくさんとる、友達をたくさんつくる、子供をたくさんつくる、平穏な一般家庭をつくって人生を終えるなど人生で手に入りそうで目指したり、もしくは、全く手が届かなくて憧れたりといった人生の形はいろいろあります。
その中で、自分の理想の人生、今の自分の状況において一番成功していると一般的に考えられる展開を成功した人生という人生観を人は持ちがちです。
しかし、人生は成功しないので、その通りになる確率は5%以下だろうし、なったところで、超絶幸せ状態になれるわけでもありません。そのステージはステージで別の責任問題が降りかかってきて、むしろ、不自由になることの方が多いからです。
何事も、ゼロサムゲームの、トレードオフゲームであり、得るものがあれば、その分、失うものもあるわけです。
それに対して、ストレスが少なくて、ベストパフォーマンスを得ようとすると、まずは一度更地にすることです。なにも大事ではないと。
そのうえで建築していきます。壊れることも、綺麗に建てれないこともあるでしょうが、大事なものではないので建て直すかとまた始めればいいわけです。
大事なのは、結果はともあれ、なんか作るのが楽しいわという状況をつくることです。
そうすることで、建てたものに対する満足度や優越感といった一過性のものではなく、常に楽しい、幸せという状況が続くからです。
そして、みんなが大事と思ってこだわったり、しがみついたりしているものをあっさりと次の目標のために捨てていける優越感も加わるので、余計に人生が楽しくなるわけです。