海外で少し暮らすとわかりますが、人間は言葉が通じなくても信頼関係が作れることがわかります。それも、言葉が通じる日本人同士以上に。言葉が自由に通じないからこそ信じることで通じ合おうとするためです。
信じあうこと、信じ切ることの難しさを恋愛モンスターは実感させてくれます。
それは普通の人よりもずっと心をオープンにして接することができる恋愛モンスターだからこそようやくたどり着ける難しさなんですよ。
人間ですから、普通に性欲や所有欲にまみれやすくて、その中で迷走しやすいわけです。でも、純粋にただ愛するだけの心地よさを体験していて、その状態を得るのには、言葉じゃないんですよね。
問題はそういう本質的なものを得ようとする男性が少ないことなんですよ。
ほとんどの男性はそれ的なものを男同士のコミュニティーに求めちゃうんですよね。それは異性と仲良くなると、どこかでセックスするかという話になってしまうからです。
で、確かにそういう男性を救うことは難しいし、無理だと感じるのですが、今のところそれを解決できるのは「時間」なんです。
それも、だいたい6年以上の時間です。
恋愛モンスターが見ないといけない時間軸ってそれくらい必要なんです。
そういうものをいくつも乗り越えて、さらには高齢者のいろんな生き様をみれば、全体的な時空的なフィールドは見渡せて、その中でそれぞれの駒の時間軸に沿った変化と変化率を感じ取ることができます。
すると、離れていくフェーズも状態もあるし、もちろん、そのままのこともありますが、戻ってくることもあるわけです。
本当に難しいのは、そうやってもどってくる状況づくりです。そのためには自分がぶれていては無理なんですよ。
あの人はいつでもあの状態であそこにいるという姿勢を貫いておかないと、相手は戻ってきたくても迷子になってしまうんです。