恋人でも片思いでも良いですが、失恋のショックの度合いが強いのは二人でそれなりに楽しい時間を過ごしたことがある場合でしょう。
そこでの期待は、独占的な付き合いが持続的に続き、そのまま結婚してその関係性が続いていくというものです。
その独占的という部分が、相手が他の人と付き合ったり、結婚したり、または付き合っていたけど別れるということで解消されたという状態です。
ある意味、恋愛テンプレ脳の源泉ともいうべき負の思考です。
独占的であることに喜びを感じるのは、そこにその独占が解消されるかもしれないという不安要素があるからです。
だから、嫌われないようにするし、嫌われるようなことで気を引こうとする場合もありますが、根本は嫌われたくないと思っています。
そこに自分を飾る、自分を偽ろうとするインセンティブが働きます。
つまり、その独占状態ができるだけ続くように相手に良い顔、相手にとって都合の良い自分であるようにしようとする側面があるということです。
で、その独占状態が、寡占的であることが確定してきたら、段々と相手に対する扱いがぞんざいになって来たります。
それは夫婦になることで余計に拍車がかかります。結果、相手に対する幻滅度が増していってきて、さらには無関心になってきたりするわけです。
この時間経過の変化は絶対に避けられません。
とくに結婚をゴール設定していると、結婚前後で劇的に相手が変化するので、余計に心が離れやすくなります。
そうならないためには常に本当の自分で勝負することが大事になってきます。
しかし、失恋というのは、概ねそういった幻滅効果が出る前に発生します。
下り坂になる手前、上り坂の途中で迎えることが多いからショックなわけです。
本当に考えるべきは下り坂にならないようにどう対処するかなのですが、そんなところまで気は周りません。
回ったところで、不戦敗感が強いでしょう。
失恋したときというのは、どのようなパターンであっても、一番美味しい果実はすでに取って食べている時点なんですよね。それはセックスしたとか、していないとかの話ではなくて、二人でいて一番楽しかった時はすでに経験しているんですよ。
その上で、相手は離れることを決意しているわけです。
それはもうついて行けないと思ったのかもしれないし、もっと楽しいことが体験できそうな他の相手が出てきたのかもしれません。
そのときどう考えるべきかというと、自分は2の3のカードのフルハウスだったのに、エースのカードのスリーカードをみて相手は乗り換えたわけです。しかし、そのあとはくずなカードしか来なくて、結局、スリーカードで終わるんですよ。乗り換えた相手とは。
長い時間で見た場合、楽しかった時間の割合は自分といたときの方が一番多いんですよ。
ある意味、勝ち確定状態といってもよい状況が失恋状態です。
れんモスが一番楽しいというのはそういうことがあるからです。
結婚してからの慣れやイライラ感、生活の面倒くささ、問題発生、そういったものから離れたシンデレラタイムを永遠に体験できるからなんですよね。
それでも、結婚に至る道はなかったんだろうかと思い至ることもあるでしょう。
そのために何が必要なのか、結婚とは何なのかについてクラブで説明します。
続きはクラブで。