草食系男女が増えたというニュースが流れます。男子だけじゃなくて、女子でも処女率は昔に比べて上がる傾向があります。
いくつか挙げられる理由はどれもそれなりに当たっているとは思いますが、なぜか核心をついたことをいう人がいません。
なぜなら、それは書き手の人生を否定することになるからです。
格差社会になって、未来に希望が持てない時代になっているというのがあります。
男子が結婚を決断する最初のステップが満たされていないわけです。
一方で、性欲を解消する産業はネットで無料で手に入る時代になっています。昔みたいに風俗にいったり、レンタルビデオを借りる必要もないのです。
若いころに男が女を誘うのは基本的にはセックスがしたいからですが、そもそも性欲がネットで満たされていたら、デート代を払ってまで得られるかどうかわからない女の体に投資しようとも思いません。まして、結婚なんてまだまだ無理。
一方、女の方は、80年代の価値観を引きづった雑誌の影響で、セックスすることが大人になることだと勘違いして一部の女子が肉食化しています。
これは別に昔に比べて、肉食化率が高くなったわけではありません。単に草食化した女子が増えて対照的に浮き彫りになっただけです。
なので、変わったのはむしろ、草食女子のほうなのです。
日本の女子なら、誰でも処女性が大事なのは直感的にわかっています。特に日本においては海外に比べて別の意味合いがあるからです。
ただ、今まではそれをおばあちゃんくらいの世代が大事にしていたものくらいにしか捕らえていませんでした。それにいくらセックスしても何となく誰かと結婚できたのが80年代でした。
そのころは総中流社会で、結婚相手のランクが落ちていっても、中の下くらいでとどまっていたからです。
ところが、今は格差社会で、勝ち組は上位5%程度。残りは中級にも届かない時代となっています。
時代を読めるそれなりに知的レベルの高い女の子は、簡単に処女性を失っていては結婚相手がいなくなることを直感的に理解して奥手になっている。
これが草食女子が増えた理由です。
一方、そういう時代の流れを読めなかった女の子は、いくら男と付き合っても、結婚したい思えるような男がいません。
結果、一部の女の子はAVに流れます。夜の世界で大人のお話に付き合える知識もなく、かといってもかわいいからという理由だけで結婚してくれる中流組がいないため、お金を稼ぐには手っ取り早いし、うまくいけば、テレビタレントになれる可能性があるからです。
結果、90年代後半から急激にAV女優の質が上がりました。正直、その辺のアイドルより美人で、それでも下手すると源氏名すらない場合があります。
そうすると、AVを観て、性欲を解消していた男子にとって、自分の周りのリアルな女の子は、そういった女優に比べたら見た目ではかなりランクが低い子ばかりと感じるでしょう。
かといって、綺麗な子はそれなりに少しでもハイランクの男を捕まえようと、低ランクの男の相手はしません。
こういう悪循環がある限り、いつまでだっても、少子化の流れは変わらないでしょう。
もはや無理ですが、総中流社会に戻ることでしか物理的には不可能な状態になっています。
他に方法はないのでしょうか?
実は恋愛モンスター的な生き方が、唯一それを可能にする可能性があります。
これは追々説明していきます。