タカノリLv2(+6)
質問です。
恋愛テンプレ脳の人は、2~3回デートにいって、多くは男性側が「付き合ってください」といって、女性が了承すれば、彼氏彼女の関係になるという認識をもっていると思います。
れんモスの考えからすると、束縛・ヒステリーなどのデメリットが生じてしまうこの告白という謎の儀式について学生のときから疑問をもっています。
以前どこかのサイトに、この儀式は日本くらいにしか存在しないと書いてありました。
質問ですが、この告白文化がどういう経緯で生まれて、なぜそれが定着したのかを教えてください。
----------------------------------------------------
最初に書いておくと、いつからかはわかりません。
しかし、軽く時代背景を考察していきましょう。
江戸時代や明治時代はかなり男性の格が上下に広がっていたわけです。
なので、西洋文化が入っていないころは、強いオスがある程度メスを囲う、愛人や妾の文化があったわけです。
強い男性の立場からすると、正妻として迎え入れる女性が、実は自分の部下とセックス済みであったでは格が保てないので、女子は淑女であれという文化は合理的だったわけです。
しかし、それだと弱い男性がセックスにありつけないのと、女性も今以上に社会的地位が低かったので、売春を公的に認める文化があったわけです。
この頃は、お付き合いをしているという場合、ほぼ結婚を前提に付き合っているという、現代の日本の付き合っているの建前がまだ本音として生きていたでしょう。
今ほどはフランクに男女の交流もなかったでしょうから、子供の頃から一緒に育ったとか、それこそ一目惚れとかそんな理由で付き合い始めているはずです。
自分の祖母は結婚式当日に祖父とはじめて出会っていたりしますからね(祖父か陰からこっそりチェックはしてる)。
戦後、西洋の文化が入ってきて、男性の格の序列が一回解体されます。
男性の格の上の方にアメリカ人が少し入ってくるわけです。しかし、伝統的な格社会を維持したいハイソサエティーの日本人はそれには見向きもしませんが、下流の女性たちが一発逆転を狙ってアメリカ人になびいたりする時期が少しありました。
その後、高度成長期に入って、総中流社会になってきます。
この時期、男性の格の上下幅が一気に縮まるわけです。
男性にとっては、もっとも競争率が上がった時期で、当然、オシャレや車やレストランなど女性をくどくためのありとあらゆるツールが発展した時期でもあります。
女性側にとっては、非処女であるリスクが一番減った時期でもあるわけです。
中流男性のボリュームが一番大きいので、複数の男性とセックス込みの付き合いをしても、コミュニティーを変えれば、ほぼ同ランクの男性と結婚できる確率が一番高い時期だったからです。
結婚もしていないのにセックス込みで恋人になる欧米の文化、それに触発された映画、小説、マンガなどの影響で付き合うことはセックス込みという文化がつくられていきました。
男性はセックスしたいだけなので、これは本当に都合の良い文化で、付き合ってくださいにイエスと言ってもらえたら、無料風俗嬢ゲットだぜ!状態だったわけです。
それをオブラートで隠すために、オシャレや車、高いレストランといったくどくためのツールが発展して、セックスするためにより工夫したものがセックスを得られるという男性社会での競争が激化し、それに呼応するように、彼氏にするならこれくらいがいいという女性側の要求がある程度画一化してきたわけです。たとえば、昭和の時代なら、彼氏だったら車くらい持っていて欲しいとかですね。
ところが、この総中流社会は平成に入って、徐々に崩壊していきます。サラリーマンの年収は全体的に100万くらい下がり、趣味に使えるお金は限られるようになってきました。
一方でグローバル化に対応した仕事や、医師弁護士や資格に守られた仕事、地方のインフラや金融業は高い給与を維持できているわけですが、その他が軒並み下がっているわけです。
それに呼応するようにAV女優の見た目の質がものすごく上がってきてるわけです。昔なら、中流サラリーマンの誰かと結婚すれば良かったからAVなんてないという状況でしたが、そもそもそういう相手がいないという状況になり、あぶれた女子で、ダンスも歌もダメなら、自分の体で一旗あげるかとなっているわけです。
結果、20代男性の4割が付き合ったことがないという状況になっているわけですが、これを40代を中心としたバブル時代の人たちが表現する側の中心にいるので、バブル時代の誰とでも付き合って良い時代という幻想を見せつけられて、現在は時代背景が違うとはっきりと認識できていない女子が相変わらず、バブル期のような付き合い方をして自分の市場価値を落としているから、5%以下のヤリチンが喰い放題という状況になっているわけです。
恋愛モンスター自体は別にどんな時代でもその楽しさは変わらないのですが、それが現在の状況によりよくはまっている、インセンティブがある状況になっていると言えます。
続きはクラブで。