たまにタイトルのようなことを独白されることがあります。
典型的なパターンは二人姉妹で、本人じゃない方が美人だったり、可愛かったりで、長女であっても自分は愛されていないと子供のころから思い込んでいるパターンです。
本当に愛されていなかったら、放置されるはずですが、そういうこともなく、場合によっては過干渉されていることもあります。
自分が実現できなかったことを子供に託すというのは、子育てをしているとついついそういう衝動に駆られてしまいがちで、自己肯定感が低い人ほどやりがちです。
都内のお受験教育も同じで、そのほとんどの子供が中学か高校の間に落ちこぼれていきます。
最後の最後に活きてくるのが、勉強以外の体験であることをわかってないからですよね。
親から愛されてなかったから、愛し方がわからないとか、
親の代わりに愛してくれるような人を探してしまうとか、依存してしまうとか、
悩みは色々なんですが、愛することと、愛されることは別物なんですよね。本来。
なので、愛されなかったから、愛せないは筋が通らないんですよ。
愛することは自分でできる主体的な感情表現だけど、愛されることは自分には一切制御できないからです。
唯一関与できる方法は、こちらが無限の愛を注ぐことです。必ずしも見返りがあるわけでもないし、それが期待通り、期待以上になることが保証されているわけでもありませんが、時間をかけて注いでいれば、幾ばくかは帰ってきます。
でも、本当の幸せは愛されることではありません。愛することを出来ることが幸せなんです。
さて、タイトルの本ですが、実は絵本です。
愛されて育ったわけでもない自己評価も低いティラスサウルスが愛するべき存在に出会って何をするかという話で全15巻ですが、びっくりするくらいほとんど似たような話です。それでも、読みたくなる話なんですよね。
できれば、誰の子供でもいいので、読み聞かせをしてあげてください。いないなら、一人で部屋で読んでも構いません。
でも、必ず声に出して、セリフもその生き物の演技をして読んでください。
大き目の図書館ならたぶんあるはずなので、まずは借りてきたらいいでしょう。
買った場合、全巻で2万弱です。