あの人のことが好きとか、付き合いたいとか、結婚したいとか、セックスしたいとか、恋愛感情に近いいろんな思いで、苦しいだのドキドキしているだの感じているとき、昔好きだった人のことを思い出してみましょう。
時間軸で見たら、例えば、10年前好きだった人とかがいるはずです。
結婚したら50年間一緒に生活するわけですから、結婚10年目の気持ちとしてはいいシミュレーションになります。
すると、全く何の感情も起こらない人と、もう一回会いたい人がいて、運が良ければ、さらには今でもすぐそばにいるような気がする人とかもいるかもしれません。
全く何の感情も起こらない人というのは、ルックスから入って、相手のこともほとんどわかっていない場合と付き合ってはみたもののけんかとかモラハラ、性格や趣味の不一致で別れた人でしょう。
もう一回会いたい人というのは、まだお互い分かり合える余地があると感じている人ですよね。当時は誤解や縁がなくて精神的により深い関係になれなかったけど、今ならもう少し頑張れそうという人です。面白いことにそう感じる相手はそれだけ時間が経っていれば、ルックスも変わっていたり、老けたりしている可能性が高いわけですが、意外とそれはそこまできになっていないはずです。
今でもすぐそばにいるような気がする人というのはれんモスベイビーが育った状態です。
さて、セックスした人というのはどれになるでしょうか?男にとっても、女にとっても、その時点での最終目的、実際は真逆だけど、とりあえず、世間的にはこれ以上仲良い状態はないとみなされている状態になっているので、互いに相手のことを理解しようというモチベーションがなくなっています。というのは、それに対する最大の報酬を得てしまっているからです。もちろん、そこから長く付き合うとか、結婚するとかはありますが、それこそ、時間当たりでのピークの報酬を得てしまっているので小さな報酬の積み重ねが感じ取れない状態になっています。
そのため、別れた後でも、ピーク以上の報酬を短時間で得ることができないため、興味が持てなくなっているわけです。人の脳は何かを得る直前が一番ドーパミンが出るようになっているからです。
それでは今目の前にいる人とその3タイプのうち、どれになりたいでしょうか?
10年後、もうどんな人か忘れちゃったと思うような人にしたいのか、
結局、よく分かり合えなくて、心残りだけもう会えない人にしたいのか、
たとえ、もう会えないような場所にいたとしても、心がつながっている人にしたいのか、
そういえば、NHKの朝の連ドラの「なつぞら」の天陽くんとなつも三番目の関係でしたね。2人がキャンバスに向かっている限り2人のこころはつながっていると天陽くんは言っていました。テンプレ的には実らなかった恋かもしれませんが、恋愛モンスター的には本当の幸福感を得るための一つの心の中のブロックなんですよ。