男でも女でも共通することですが、セックスの経験人数が増えるほどに失っていくのは、人を愛する力です。
恋愛感情と独占欲があったり、なかったりを経て性欲からすぐにセックスするということは、要するに信頼関係を置いてきぼりにして、ことに至るということです。
夫婦や家族は、お互いの嫌なところを見せつけ合う関係です。
家族は高々20年程度ですが、夫婦は離婚しなければ、40-50年間もの長い関係です。
それだけの長い期間ですから、当然、けんかもするし、嫌になるときもあるし、離婚したいと思うときもあるでしょうし、ほかの人に恋愛感情を抱くときもあるでしょう。そういったもの全部を乗り越えて、たがいに向き合い、成長していかないといけないわけです。
しかし、ちゃんと向き合えていさえすれば、自分自身らしさを最大限発揮できるようになり、幸福感も上がっていきます。
その嫌だと思うことも、ちゃんと向き合って受け入れていくことが愛情の感度を上げるということです。疑心暗鬼も、思い違いも、思い過ごしも、過小評価も、過大評価も、期待しすぎもすべて乗り越えて、相手のありのままを受け入れる。みんなが求める愛情って、掌でちょうど握れるくらいのプラスチックボールの海の中にビー玉を見つけるような作業なんです。たまに見つかるそのビー玉の輝きを信じることが愛情を感じ取ることなんですよ。
その愛情を見つける力が強くなっていけば、いろんな沢山のビー玉を見つけられるようになって、それが幸福感につながっていくわけです。
でも、恋愛工学ではセックスすることをゴールと言いますよね。そして、セフレの数が増えるごとにむなしさを感じるとも言います。
また、付き合ってセックスしてしまうと、すぐに別れたくなるという女性もいました。
アプローチしてくる男性のフルコミットがないと嫌だという女性もいました。
いずれもビー玉を探す力が足りないから、プラスチックボールの海の都合の良い部分でしか相手を判断しなくなっているんですよね。
いろんな異性とセックスをするというのは、いろんなプラスチックボールの海に飛び込む感じです。アクションがでかすぎて(セックスの刺激が強すぎて)、ちっちゃいビー玉になんか気が向かないんですよ。
そうこうしているうちに永住(結婚)用にどこかのプールに決めないとと、プラスチックボールの外見(スペック)だけで相手を決めてしまうわけです。
で、結婚しても、ビー玉がそこにあってもプラスチックボールにばかり目が行って一切気づかないわけです。
恋愛モンスターのレベルが上がって、れんモスベイビーが育つのは、いわばビー玉がいっぱい手に入るような状態です。ベイビーが育てば、それだけビー玉を発掘できているような感じです。プラスチックボールでわちゃわちゃ遊んでいる(セックスしている)と、本当は浮いているビー玉も底の方に沈んでしまうんです。飛び込むんじゃなくて、ゆっくりじっくり向き合うことでしかビー玉は拾い集められないんですよ。
セックスすると、レベルが落ちるというのは、プラスチックボールに飛び込んで、ポケットの中のビー玉が転げ落ちてなくなってしまうようなものです。
まぁ、ここまで書いたら、どうやったら、愛情の感度を上げられるかはわかりますよね。
蛇足ですが、クラブで説明しておきます。
続きはクラブで。