昨日、テスラの車をレンタカーのHertzが10万台買うという話があって、テスラ自身の決算も良かった相乗効果で株価が12%近く上がりました。
それで、一気に住宅ローンの分、2500万円増えたという人がいたわけです。
でも、12%分が2500万円と言うことはテスラ株を2億円分くらい持っているわけで、住宅ローン組まなくても良いのにと思って計算してみました。
ここではわかりやすく、3500万円の35年ローンで考えてみます。
利息のことを考えなければ、だいたい年間100万円を35年間払えば払い終わります。
利子をつけずに一気に3500万円払うのが一番安く済む方法なのは分かると思います。
さて、住宅ローンはローンの中でも生活の基盤となるものなので、基本的にかなり低金利に設定されます。固定金利で1.15~1.99%くらいみたいです。変動で0.31~1.475%なので、今回は固定の方で考えてみます。
計算の便宜上、その年に支払った残りの金額に金利が乗ると考えます。
3500万円を年利1.15%で返そうとすると、年に123万ちょいを35年間払い続ける必要があります。計4199万円です。
3500万円を年利1.99%で返そうとすると、年に140万弱を35年間払い続ける必要があります。計4753万円です。
4700万円と3500万円、一括で払えるなら一括が良さそうですが、資産を米国株のETFで回すとします。平均の年利は6%-7%くらいですが、ここ最近は30%とかあるので、便宜上10%とします。
もともと3500万あったとして、年利1.15%で返しながらもETFで残りを運用していると、4199万円払いきった後に5億円残ります。
もともと3500万あったとして、年利1.99%で返しながらもETFで残りを運用していると、4753万円払いきった後に4億6900万円残ります。
これが2億円の株券を持っているのに住宅ローンを組んでいる理由です。
しかし、最初から3500万も持っている人はほとんどいません。
そこで、ローンの返済代金として仮に毎年150万円用意できて、残りを年利10%で資産運用したとします。
すると、
年利1.15%で返しながらもETFで残りを運用していると、4199万円払いきった後に6500万円残ります。
年利1.99%で返しながらもETFで残りを運用していると、4753万円払いきった後に2500万円残ります。
ローンでなく、ただの資産運用で考えた場合、10万円を35年間年利10%で運用すると、230万円になります。
毎年10万円追加していると、投入した金額は350万円ですが、結果的に2450万円になります。
これをNISA枠でしていれば、利益の20%の税金は払わなくて良いし、iDeCoにすれば、定年までおろせませんが、見かけ上の収入を減らすことが出来ます。
おすすめはできるだけ全ての全米株をカバーするVTIなどのETFからはじめること。入れっぱなしにするのならそれがベストです。
次に相場やモメンタムに合わせて、セクターを絞ったETFに切り替えていく方法。
それをたとえば、1/3とか、1/4の資産で回す練習をすること。
たとえば、全米全部のVTIがこの1年で1.5倍程度ですが、セクターETFだと2倍くらいに増えています。
ちょうど今はエネルギーが上がっていて、原油価格も上がっています。どのセクターが良いかはこの円グラフを見ていれば良いです。
金利は10年債の金利を見れば良くて、ここが参考になります。
景気の動向指数は例えばこんなのがあります。