自分の事って好きじゃないといけないんですかね?自分のことが好きじゃなくても幸せにはなれますよね?
色んな論点から考えることが出来ますが、最終目的が幸せということで、そこから考えていきましょう。
まず、幸せな状態を簡単に定義すると、
自分が楽しめることを見つけ、それに時間と労力をどれだけさけられるかが幸福感の上積みにつながります。さらには自分の周囲や関わる人も同じような状態に出来れば、その分も上積みできます。
この定義だけなら、自分のスペックも、自分のことを好きかもあまり関係ありません。
しかし、自分のことを嫌っているという状態は、他人を見て、理想の自分像をつくり、それが本当の自分とは違うという認識にこだわっている状態であり、自分を受け入れてない分、拡張性も、自己肯定感も減退するわけです。
また、自分が好きという表現は、神目線のもう一人の自分を想定しています。
しかし、同時にその神目線の本体は自分の中からは出られないので、実は想像に過ぎないわけです。
老化も含めて、移ろいゆく自分というのは、なかなか正確には捉え続けられないし、実を言うと分かる必要もないわけです。
とはいえ、自分を受け入れるというのは、無駄なことを想定したり、考えたりする手間を省くので時間効率を上げるという意味では重要です。要するにそこにプラスもマイナスも評価しないということです。
自分を嫌いというのは、マイナスの評価であり、好きというのはプラスの評価ですが、これは恋愛感情と同じなわけです。
理想の自分像、期待している自分像があって、そうじゃないかもという不安もあるけれど、一応、期待通りというのが好きという状態ですが、逆に言うと、そうじゃなくなると嫌いという意味でもあります。
自分を好きになる方法とか本がいっぱいありますが、それは同時に自分を嫌いになるリスクもとるという意味でしかありません。
ありのままの自分の状況を受け入れて、それをそのまま楽しむというのが理想であり、さらには、じゃあ、楽しむためには何を探さないといけないのかがいちばん重要なわけです。