結婚したから幸せなのか、子供がいたら幸せなのか、亭主が家にいない方が幸せなのかというとその観点では何もわからないわけです。
最近、イケイケの婚活会社で30代の年収1000万くらいはあるハイスぺ男子とおそらくそれなりに可愛い20代女性が入会後3ヵ月で結婚しました~とかをよく見かけるのですが、それはホラーなわけです。腐りかけの果物を売りつけられたような、故障している新古品を売りつけられたような状況であり、困難にぶつかったときにそこからリカバリーするエネルギーが何もたまってない状態での結婚であり、おそらく処女ではないでしょうから、セックスという意味でもかみ合わなくなるのは目に見えています。
さて、幸せというのは信頼関係なんですよ。親と子、親と孫、上司と部下、夫と妻、れんモス、仕事仲間、遊び仲間、それらの関係性が良好になるのは信頼度の強さであり、そして、できるだけ利害関係を排除できる関係性であるべきです。
利害関係の排除というのは、要するに金です。こうしたから、お金がもっと入るとか、逆に入らなくなるとかの状況をできるだけ避けるようにするということです。
片方が凄い金持ちであっても、同性なら必ずお金を出すとか、成績が良くても悪くても渡すお金は上げ下げしないとかです。お金を絡ませれば、短期的に関係性が上がったり、下がったりしますが、長期的にはそれが下がってしまうので避けた方がいいわけです。
一方、親子とかは理想はお金の心配をしない状況にしながら、何に使うかの価値観のすり合わせはしておくとかですね。本当に必要なものは買いますが、支払いの心配はしなくてよいといった状況です。
とすると、恋愛感情の有無とか、結婚しているかどうかとかはどうでもいいわけです。
お互いの意向が合わないときに互いの事情を理解しあって、すり合わせる努力をする価値がある相手と互いが思いあえるような関係かどうかが大事なわけです。
その数がそのまま幸せの度合いそのものです。
大事なポイントは
互いの事情を理解しあっていること
互いに向き合って本音ですり合わせができることです。
でも、この関係性は外からは見えないんですよね。また、本人が信じる分でしか感じ取ることはできません。
ということは幸せを最大化するには、少なくとも自分自身は人を疑わないということです。
また、目安として、れんモスの数とか、同性の友達の数とかが参考になりますが、関係性が途切れることもあるので、二つの目盛りで見る必要があります。
それは20年から30年以上続く関係だったのか。
もうひとつは続かないにしろ、その前後数年の間にそういう関係がどれだけあるのか。
信じ続けるエネルギーがものすごくいるわけです。
さらに興味を持ち続ける力と、興味を持たれ続ける努力も必要です。
夫婦というのは、これらのうち、離婚しなければ20年から30年以上続く関係であるから幸せと暫定的に見なしているわけですし、そのほかの条件をクリアするチャンスもそれだけあるだろうという見なしでしかないわけです。
子供の自我が目覚めるまでの親子関係もそこに「疑い」がないから幸せの条件をひとつクリアしているわけです。
ということは、自分のことを好きじゃないかもという不安と疑いを持つ恋愛感情が幸せとは程遠いところにあるのが分かると思います。
で、付き合えたから幸せかというと、相手のことを理解して、すり合わせができるかどうかが大事であり、そこにはエゴが満たされないという痛みも我慢も存在するので、それも含めて受け入れる必要があり、そんなに浮かれたものでもないわけです。