モラハラにも色々タイプがあります。
とはいえ、基本は怒ることと同じで、オスとしての格下と感じていたルサンチマンに対する反撃として現れます。怒ることと同じというのは、自分が駄目だと潜在的に自覚しているからそれを否定したくて相手を否定するという行動様式です。
会社で使えない下っ端として扱われていると、その悔しさをお店の店員にぶつけたりします。これは要領が悪くて、仕事の効率が低いタイプの人間ですという現れです。
仕事のやり方を変えられれば少しは改善するかもしれません。
また、家庭の中だと、稼いでいるのは俺だという方向性でのモラハラが多いわけです。
もしくは、夫の方が圧倒的、もしくは比較的能力が高くて、外で威張れることがないから、妻に対して威張るというパターン。
もしくは、仕事がバリバリ出来すぎて、自分のことを神くらいに自覚していると、妻やパートナーがとろく見えるわけです。俺こそが絶対者であり、おまえの方が間違っていると決めつけからの態度というパターンもあり得るでしょう。この場合、何に対するルサンチマンなのかと疑問に思うかもしれませんが、たいていの場合、格下だった過去があるわけです。
もしくは、成功街道を歩みすぎて、下の人の魅力がわからないままの人ということがあります。失敗したことがないと思い込んでいる人とも言えますが、世界が狭いだけなのが実情です。
もう一つあるのは、妻が非処女で、過去の男に対するルサンチマンで、モラハラしてくるパターンもあります。どうせ俺のことは見下しているんだろうという逆恨みみたいな思い込みです。
さて、欧米では、成功者や余裕のある人は、こういう態度を取るべきであるというコンセンサスがあり、それによって評価される仕組みが完成されています。
この間の、アカデミー賞でのウィル・スミスの暴力も、日本人的には妻の名誉のために自分の名誉を潰してでも守った男らしさと写る要素もあるかもしれませんが、欧米では紳士的でないという意味でNGなわけです。
威張り散らした態度が格好悪いという共通認識が強く強く強く社会にあるわけです。
しかし、日本では領主が威張ってきた歴史があるので、それを受け入れる素養が残っているため、モラハラが起こりやすいわけです。
さて、まとめると、
能力が低めで、外で当たり散らすタイプ
能力は普通だが、社会では活躍できなくて家で威張るタイプ
あまりに順調な出世をしすぎて、弱者目線がないタイプ
仕事は出来るが、見下された過去があって、その復讐として見下すタイプ
妻の非処女を受け入れられないタイプ
その逆として、仕事は出来るので、妻のヒステリーも余裕を持って受け入れてくれるタイプがあります。