メーリングリストで紹介しましたが、これからの日本で必要なスキルといった観点で経産省がまとめた資料があります。図がほとんどなので現状とこれからを理解する上で見ておくことをおすすめします。
経産省で作成された、絶望感溢れる100ページぐらいの資料「未来人材ビジョン」
— Yuta SUGII 🇬🇧 (@u_sgy) July 4, 2022
ほとんどグラフなので、流し読みでも目を通すことをおすすめします。https://t.co/37bkmMtxs8 pic.twitter.com/DM22gKKBvX
その中で大事なのはこの辺ですね。
次の社会を形づくる若い世代に対しては、
「常識や前提にとらわれず、ゼロからイチを生み出す能力」
「夢中を手放さず一つのことを掘り下げていく姿勢」
「グローバルな社会課題を解決する意欲」
「多様性を受容し他者と協働する能力」
といった、根源的な意識・行動面に至る能力や姿勢が求められる。
現在は「注意深さ・ミスがないこと」、「責任感・まじめさ」が重視されるが、将来は「問題発見力」、「的確な予測」、「革新性」が一層求められる。
抽象的にまとまりすぎていて、かつ、自分は関係ない、ハイスペックの人が頑張ればいいと感じるかもしれませんが、高卒の人くらいの人ほど強く意識しておくべきことでもあります。というのは、AIやロボットなどでスキルの必要のない仕事がなくなっていくことも示唆されているからです。
また、将来的に年金が減っていくのは避けられないのと、現実問題、戦後の焼け野原に近い状態に日本がなっていくと考えておいてよいです。老人の資産価値が激減して、成り上がりのチャンスが来る確率の方が高いということです。
「グローバルな社会課題を解決する意欲」
環境、生活、科学、技術、医療といった面でみんな知らなかったことを明らかにしたり、その解決策や解決のためのサービスを作ろうという意欲が必要という意味です。
日本のではなくて、グローバルという点が大事です。
具体的には人生設計においてどこかの時点で
ワーキングホリデーでもいいので、海外で暮らす。
海外の価値観に触れるというのは大事です。
例えば、こっちの便利なものをあっちに持っていくというだけで輸入業が成り立つわけです。
その分野での世界トップのイベントや学会などに参加することも有効でしょう。
そこで得られるのは、世界トップレベルの人達の目線であり、価値観です。
それらのためには少なくとも英語が多少なりとも分かる必要があります。
表現したい日本語を英語で話す練習とかが有効でしょう。
「夢中を手放さず一つのことを掘り下げていく姿勢」
一つのことに、一つのジャンルにこだわって、執着してそればっかりやる姿勢というのは日本の研究開発環境ではどこでも根深く根付いている文化でもあります。
転職市場が活況ではないこともその現れだし、実際、転職意欲はかなり低いです。
じゃあ、どこで頑張るかというと、上のグローバルで通じる可能性があるものを見つけたときに貪欲にそれを深掘りする姿勢が大事ということです。
日本人の悪しき習性として、手持ちの材料を活かそうと考えてしまうことです。
それが次の課題に関係することです。
「常識や前提にとらわれず、ゼロからイチを生み出す能力」
今ある設備、今持っている知識や技術、今持っている材料。そういったものからものを考えるなということです。
もちろん、手段として利用することは必要な立ち回りが大事ですが、それを活かそうとは考えないことです。
目的があって、それに対して、たまたま使えるよねくらいのテンションで考えるべきということです。
海外の人が喜びそうなサービスや技術、それは当然、日本人にとってもありがたいものでしょう。それば別に難しいサイエンスとかでなくてもいいわけです。なんなら、アニメや漫画でもいいでしょう。人形や絵でも、データ修飾でも構いません。
最初は簡単なものから初めて、よりプロフェッショナルなものにしていけばいいだけですが、そのプラットフォームは必ず作っておきましょうということです。
発表の場を作っておきましょうということです。
「多様性を受容し他者と協働する能力」
これはわかりにくいかもしれませんが、要するに他のプロフェッショナルな人たちと交流しましょうということです。
その中で大事なのは、「問題発見力」、「的確な予測」、「革新性」です。
問題発見力というのは質問力のことです。そういう交流の中で的確な予測のもと自分がわからないところ、みんながわかっていなさそうなところを質問し、さらには、じゃあ、こうしたらいいんじゃないですかと、革新性のある提案をする練習をすることです。
それがひるがえって、自分自身のスキルや技術を活かすアイデアにつながっていくわけです。処女性の高さが大事というのは、そういうことでもあるわけです。
まとめると、
- 旅行でもいいので海外に行ってみる。
- 英語で興味あることを発信する。
- グローバルに喜ばれるものを追求する。
- 異分野同分野の人たちと交流してアイデアを出し合いましょう。
これがこれからの日本で求められるスタンスです。
自分のスキル、興味のあることをはめ込んで、必要なものを足して、最初は稚拙で良いのでとりあえず、フォーマットを用意して、そこから色んな人と交流することでレベルアップをはかっていけばいいです。
これはこれからの人生を豊かにするという意味でも大事です。