結婚のことも考えていたくらいの親しいれんモスに連絡したら、余命宣告されたけど、俺は静かに死んでいくから放っておいてくれと言ってきたわけです。
それが気を引いたら、からかうための嘘である可能性も含めて対応の仕方は同じなので、それについて考えていきます。
相手が本当に死んでしまった場合、後悔するのは死ぬとわかったあとに話をしなかったことです。
そして、幸福の定義は、死ぬときに感謝の気持をどれだけ持てるかです。それは死んだ人に対しても持てるものです。
よく映画とかドラマではその手の状況で特別な体験を描いたりしますが、必要なのは日常です。死ぬことも病気のことも他人事のようにどうでも良いことといった態度で接することです。
これはそれらが嘘であった場合も最も有効な対応法になります。というのは、どんな動機であっても嘘であった場合、相手がアップセットさせるのが目的なので、全く動じてないという態度が「失敗」になるからです。次の手、次の嘘をいう意味がなくなるからです。
嘘をあばいて責める必要もないし、嘘を突き返す必要もないし、無視する必要もありません。自分自身が常にひとつの場所にい続ける姿勢が大事ということです。
それに嘘なら嘘であとでネタになるので、リアクションの取れない嘘を言わせ続けておけばいいわけです。
余命宣告とかにかかわらず、病気の相手に対してのスタンスとしては、転機がありそうなタイミングで普通に連絡して、以前と同じように普通に話すくらいでいいわけです。
無理して盛り上げる必要もないし、心配した態度を取る必要もありません。
以前、自分のれんモスが癌の転移があり、特殊な放射線治療と抗がん剤治療をしていましたが、結婚もしていたので、頻繁に連絡するわけにも行かず、入院のたびに電話するということをしていました。会話の流れの中で次の入院の時期を聞いて、入院した頃に電話するわけです。
人の死というのは早いときもあるし、遅いときもあります。
死ぬまでの間、連絡を取り続けられる人というのは本当に限られた数になります。
こっちが死ぬ側でも、相手が死ぬ側でもです。
しかし、どんな状況でも連絡が取れる状態にして置けることこそがいちばん大事なわけです。