夜のクラブとスナックの間くらいのところで働いている子がいるのですが、全国にチェーン店があって、1時間飲み放題で4400円という値段で、女の子がいる店としてはそれなりに安いところです。店内はクラブのようなゴージャス感はあるけど、店の形式としてはスナックに近いわけです。短い時間で客を回して利益を取っていく感じです。
女の子の指名をすることはできず、空いている子が横に座ります。
飲み放題に入っていない高いお酒を頼んでも、それが女の子につくわけではないので、店の女の子同士の争いがなく、女の子同士が仲が良いのも特徴で、そこに安心感が生まれて通うお客さんがいるわけです。連絡先も聞けないし、同伴やアフターもありません。営業の電話もないのもいいわけです。
客層は大学生からおじいちゃん、サラリーマンまで色々とのことでした。
そういうところでも、客足はまだ半分の店とかもあり、一番戻ってきているところでも8割くらいだそうです。
でも、そういうところにいっても、モテるようにはならないわけです。
モテを定義するなら、一言でいうと、気になる異性と仲良くなれるに尽きるでしょう。
恋愛的にどうでも良いと思っている人複数に気に入られている状態もモテている状態ですが、自分が気になっている人と仲良くなれなければ、意味がないと感じるからです。
恋愛は良くも悪くも見た目から入るので、見た目が良いというのはそれなりに有利ではあるわけですが、見た目が良いカップルはほどなく別れることが多く、実際長続きするのは、純粋に仲が良い状態、互いを受け入れられているカップルになります。
ドキドキしながら告白する恋愛がほぼ失敗するのは映画でもドラマでも定番で、なんとも思ってない人と、何気に知り合って、段々仲良くなっていくみたいなドラマの方が恋愛ストーリーでは多いわけです。そこで美男美女が役者として使われるので、あんな見た目が素敵な人と恋に落ちれるなんてキュンキュンという疑似体験効果で売っているわけです。
それが素直に受け入れられるように、展開にリアルさを持たせるために、なんとも思ってないとか、ツンデレのツンツン状態とかの掴みから話は入っていきます。
ポイントは、すっと何気に会話が始まるところです。
テンションが高くも低くもなく、作為的に盛り上げた乗りや定番のつかみを使うわけでもない。自然に話しかける感じでドキドキもしていない状態です。
恋愛感情の期待も不安もないといった状態です。
それには数をこなすことです。なんとも思ってない相手と何気に話す数をこなすことです。
その意味ではヤリチンも、ホストも、ヤリマンも条件は満たしているわけです。
しかし、同時に必要なのは、人間関係を切り捨てるような事をしないという信頼感でもあるわけです。でないと、自分も切り捨てられるリスクがあるからです。
だから、女性はヤリモクなんじゃないのかと警戒するわけですが、その疑いの空気感を打ち破れるのは、信頼を重ねてきたという事実だけなわけです。
しかし、テンプレの人は結局、ありかなしか、セックスができるかできないかで態度を変えるし、お店のホストや嬢は仕事は仕事と割り切って相手をしているため、口論になるようなこともありません。
そのために、ありかなしかもなく、シャットダウンもフェードアウトもなく、お互いノーガードでやりあえる場として、れんモス道場を作っています。
去っていかない関係の異性の数が、モテにつながるわけです。