世の中の怒っている人は、自分のイメージと実際に感じるイメージが違うことに腹を立てています。
リアルが幻想どおりじゃなかったと怒るわけです。
恋愛なら、相手が幻想どおりの対応や反応をしてくれなかったと勝手に落ち込むわけです。
また、モラハラもDVもヒステリーも幻想どおりじゃないと攻撃してくるわけです。
そういうマイナスな態度だけでなく、日本に多いのは、まじめ人間です。
ルールは破らない、みんながしているようにする。といったテンプレ人間たちです。
彼らは怒ったりはしません。怒ることがルール違反だと思っているからです。
でも、ルールを守ろうとしているので、ルールという幻想が破られているのはまさに自分のイメージと違うとマイナスの評価をしています。
そういう相手のマイナスの評価に忖度して、日本人は自分の意見を言おうとはしません。
相手の幻想や価値観がどんなものかわからないからです。
告白というのは、まさにわからないからこそ、自分の幻想はこんな感じですと相手に伝えているわけです。どうです?霧が晴れて、見やすくなったでしょ?とアピールしているわけです。霧が晴れることに心地よさを持っているので、きっと相手も受け入れてくれると思っているわけですが、霧が晴れるということと恋人として受け入れることは全く別物ですからね。
そう考えると、猛烈に好きだ好きだとアピールするのも恐ろしさを感じます。
あなたのことはこうだと思いこんでいます。思いこんでいますというアピールなわけで、それが変わっていったらどうなるんだろうというわけです。
さて、いい加減な態度というのは、わかりやすくいうと、どっちでもいいよという態度です。優柔不断だと見えることもあるかもしれませんが、本気を出す時とそうでないときがあって、ほとんどの時間をオフな状態であるということです。
逆に言うと、その本気モードの時がその人が一番情熱を注いでいるときであり、その人にとってももっとも価値がある瞬間です。
相手にとっての本気モードの話をどれだけ聞き出せるかと、どっちでもいいよというのは価値観に囚われていない態度ですが、全く違う方向性の価値観も受け入れる余地があるわけで、そういう新しい方向性を互いに見つけ出そうする会話もまた一興なわけです。