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性欲を制御する神経核が発見される

ニュースになっていましたが、少し解説します。

https://www.science.org/doi/10.1126/science.abl4038

 

まとめ

射精することで、分界条床核(BNST)のエストロゲン受容体2を発現する神経細胞が過活動させられて、その後、数日、性的に満足している間、その神経細胞が活性化されやすい状態が続く。

最初の過活動を抑制すると、オスもメスも性行動した後も性欲がすぐに回復する。

オスの場合、その過活動が性欲を減退させるのだが、それはHCN電流が増えることによることがわかった。メスに関してはそれ以外にも何らかの経路がありそう。

このようにBNSTのエストロゲン受容体2発現細胞は、性行動をエンコードしているだけでなく、持続する性的な満足度にも関係している。この神経核の細胞のイオンチャンネルの流れを制御することで性体験依存性の性欲を調節することができるということである。

 

いわゆる賢者タイムやそれに続く性欲の数日の減退というのは、性行動の相手を探すためのエネルギー消費の無駄やリスクを抑えることや受精率を上げるための休養期間と考えられるが、そのメカニズムはよくわかっていなかった。

それが今回わかったということです。

 

報酬行動や性欲による行動も含めた衝動というのが、ドーパミンの反応と関係していると言われると何となくイメージしやすいと思います。

 

BNSTはその報酬系ドーパミン神経ネットワークの中にあり、報酬行動を制御している神経核の一つとして知られています。実際は、ぐるぐる回っている回路の中に組み込まれているというイメージです。

www.natureasia.com

 

エストロゲンは女性ホルモンで、オスの血中には確かに少ないのですが、脳内には豊富に存在していることが知られており、その機能は性行動や育児行動などと深く関わっていることがすでに知られています。

 

エストロゲン受容体がリッチな脳部位は3ヵ所ほどありますが、このBNSTに関してはその機能がよくわかっていなかった部位でした。

 

最近の研究のやり方だと、この神経核の上流や下流の神経核の探索がされたりするのですが、今回の論文ではされていませんでした。それをしなくても、十分インパクトが高いと判断されたのでしょう。

 

下流については性行動を制御するVMHの上流で働いていることが発見されています。

ircn.jp

 

さて、ここからはこの話を受けてで考えていきます。

 

射精すると性欲は落ちるわけですから、結婚後に浮気されたくなかったら、理論上毎日出させていれば、かなり抑制できるということです。

 

また、エストロゲン受容体を発現していますが、その刺激はおそらくエストロゲンではありません。もちろん、エストロゲンも影響するはずですが、実際はグルタミン酸受容体刺激ではないかと思われます。GABA神経の可能性もあります。

 

あと射精を司令するのは交感神経ですが、射精したことを感知する神経があるのか、その交感神経の刺激が下腹部から舞い戻って、脳に作戦終了宣言するのか、脳内で命令は出しましたという回路があるのかはわかりません。

 

恋愛工学で射精をしないと、セックストリガーが引けないという話があるのですが、これは膣内でも、膣外でもいいのかはまた別の疑問です。とはいえ、射精するとメスも満足するメカニズムがわかったわけです。

 

射精することで性欲が落ちるわけですから、オナ禁がいいのか悪いのかという問題にもなります。

 

実験上の脳の神経核の制御は、脳内にウイルスを打ち込んで、そのウイルスを制御する薬や光刺激でオンオフ制御しています。そのため、その方法を人間でそのまま使うことは倫理上不可能であり、一番良いのは射精してしまうことです。

 

性欲は所有欲ともリンクしており、性欲を抑えられれば、所有欲も抑えられるはずです。恋愛感情の所有欲で欲しがっているのか、本当にそばにいて欲しい、いてもらわないと困る相手なのかは射精して性欲を落としてから判断したほうがいいでしょう笑

 

いろんな女とセックスしているとモテ度も堕ちていきますからオナニーで出してしまえるというのはある意味、人間の特権かもしれません。