元々妊娠中のアルコール摂取は子供に悪影響があることがわかっていたそうですが、妊娠初期3ヵ月にたとえ12g/週(6%のビールで比重1にして、週に200mlの量)であっても、子供の顔が薄い上唇、鼻の下(人中)の平坦化、目の開きの狭小化、上向きの鼻など、素人目にも識別できるような変化を示すそうです。
詳しい内容は下記のブログに書いてあるので、それ以外について書いていきます。
アルコールはビタミンを消費することがわかっています。ビタミンはDNA合成やタンパク質合成など様々な生化学的な反応で使われています。
妊娠初期の赤ちゃんはものすごい勢いで細胞増殖しているので、アルコール分解によってビタミンを奪われてしまうと、様々な発育過程で障害を受けてしまうと考えられます。
妊娠前であっても影響があるのは、母体のビタミン不足が引き起こされているからでしょう。
ちなみに論文で調べているのは、微量のお酒を飲んだ妊婦の子供3149人と、飲んでない妊婦で生まれてきた子供2477人の9歳時点での顔の3Dデータで機械学習を使って調べています。
3Dデータの数字を畳み込んで、別の行列データに圧縮して、圧縮したデータを展開することでアルコール暴露された子供の顔の特徴部位を色付けして、それを再度元のデータに復元してパラメーターを調節するというのを3,000人分くらいで繰り返しているわけです。
その結果、この辺が違うとわかってくるわけです。