トータル年俸400億軍団のアメリカチームに日本が決勝戦で勝つことができました。
日本の選手は場合によっては、21歳とか23歳とかでまだまだ子供といってもいい年齢です。
上手さと体力のバランスからは20代中盤から後半あたりがピークでしょうし、そういう選手がアメリカ側には多いわけです。
昔、大学にいる時、所属していたテニス部が西日本で5連覇したことがあります。
自分は下手だったので、もっぱら応援とかボール拾いばかりでしたが、それでも3連覇目くらいに感じたのは、このチームで負けるわけがないという気持ちでした。
それは先輩後輩の上下関係、チームとしての在り方の考えの共有、プレイスタイルのイメージの共有が出来ていたからです。
個の才能に頼るのでなく、チームとして、このようなプレイスタイルで戦う。
だから、それに合わせて声援を送る。
テニスをしているのは選手であり、応援したところで何の関係があるのかという思いもあるのですが、こういう方向で頑張るという共通観念があれば、みんながそこに意識を集中することができ、それがひいては選手の意識も強く維持できるわけです。
そういう部活魂が高校野球の頃から、ほぼ全員に浸透できているからこそWBCの即席チームでも短期間で形に持っていけるわけです。
ということは、我々の職場においても、一番大事なのは働き方、働く目的の共有ということになります。
自分たちはこういうチームで、こういう目的のために、こういう方法で取り組む。
社会にこういう価値観やサービスを届けて、よりよい社会にしていくという強い意志の共有が大事なわけです。それはうっすらぼんやりでもいいわけです。ただチームリーダーにそういう強い思いがあることが伝わればいいわけです。