
タイトルとは逆説的な話です。
男性も家事や育児をすべきだという流れと、インフレもあって、そもそも共働きじゃないと都会では暮らせないというのもあり、女性もキャリアを積み上げるべきだという話があるわけです。
でも、そもそも、家事はともかく、育児よりも大事な仕事ってどれだけあるのかという問題もあります。
収入が同じだった場合、育児と仕事どっちを選びますかと聞かれて、仕事を選ぶ人はあまりいないでしょう。子供を持てば、そのような気持ちになります。
若い頃は出世して上のポジションにつくことが人生のゴールのように見えていることが多いですが、それも副業や起業の認知度が低かったり、やりにくかった時代の話です。
そうでなくても、そんなに必死で働きたくないという若い世代は多く、実際、世界でもゆとり世代以降、日本の労働時間はかなり少なくなっています。
そんなに大事なキャリアってあるの?と考えた時、
慣れれば誰でも出来るけれど、枠が限られていて、収入が良い仕事
世界トップレベルの技術、もしくは知識を活かして勝負しており、休むと抜かれて追いつけない、もしくは、トップ層から落ちてしまう仕事
どちらにも共通する場合があるけれど、かなりコスパの良い仕事だけど、辞めたり、中断すると他の人に取られて取り戻しにくい仕事
とかになるでしょう。
そこで必要なのが、知識なのか、技術なのか、経験なのか、アイデア力なのかによって、復帰のしやすさも変わってきますし、実際のところはその四つの濃淡のある組み合わせでしょう。
ただ考えないといけないのは、その仕事が一生やり続けたい仕事、やり続ける価値がある仕事かどうかです。
技術が必要な仕事って、ホワイトカラーではほとんどありません。再現性を求められることが多いので、どちらかというと、慣れれば誰でも出来る作業のことが多いです。
知識はもう今やAIには敵わないので、全体像を何となく知っている程度でいいでしょう。
問題は経験です。でもこれも、半年から3年くらいあれば、大体のパターンは網羅できます。
アイデアに至っては、同じ仕事よりもいろんな体験や経験をした方が新しいものを見つける力は上がります。何なら、育児していた方が、違う目線もいっぱい持てるでしょう。
前も書きましたが、人の思考力にはキャパがあります。そのロットはせいぜい3つくらいが同時に回せる限界です。残りは考えなくても出来る脳死アクティビティーにしておかないと手が回らなくなります。
家事に関しては、理想はお手伝いさん任せです。誰がしても同じですから。その意味で、一部を機械に任せられる現代は良い方向になっています。夫婦で家事を分けるのはいいのですが、互いに脳死で出来るように工夫をした方が結果的には生産性が上がるということです。
子育ても充実度と、アイデア力を上げるためと考えて、分担すればいいのであって、単に男女共同で同じように負担をするという考え方では返って2人の生産性は落ちてしまいます。
また、育児の目的は再生産性である面も大事です。別に同じ分野に進む必要はありませんが、親としては、自分以上のパフォーマンスを期待します。しかし、親がトップ10%でも、子がトップ10%に行くには、よほど子に才能がない限り、それなりのサポートが必要です。
子育てにうまく行くことは、事業に成功することと同じくらいの充実度があるのですが、事業と違って、チャンスは一度限りです。要するにそれだけ力を入れないといけない事業なわけです。「妻も夫と同じように働けることが大事だ」で得られる充実度と成功感とどちらが上かという話です。
仕事はやり直しも効きますが、子育てはそうはいきません。
つまり、最初からちゃんと入念に育児が成功するための生活構造を作っておかないといけないわけです。
つまり、育児がちゃんとできる構造を先に作り、その上に後から参入してもチャンスがつかめる産業や事業への足掛かりとスキルアップを組み合わせていくイメージです。それに加えて、それぞれの年齢でできる人のネットワーク構築が加わってきます。