人を愛するということは、たとえ相手が別の人と付き合っても、結婚しても、子供を産んでも、離婚しても、そんなことで変わるようなものではない。
そういう覚悟がないなら、愛しているとは言えないといいました。
また、浮気はいくらしても良いともいいました。もちろん、実際の意味は別のところにあるのですが、すくなくとも、浮気したら嫌いになるとか、別れるといった話にはならないわけです。
もともと恋愛モンスターの考え方は恋愛工学がカウンターパートにあるわけですが、そもそもはもっと別のところから生まれています。
一つは山田玲司のBバージンです。
こちらは恋愛モンスターのひな形的な意味合いがあります。
wikiにあるあらすじでは、
好きな女性の為に、他の女性とは、絶対にやらない……「Bバージン」の宿命を背負い桂木ユイを狙う。
とあります。
もう一つは江川達也です。
彼のデビュー作はBE FREE!
といって、将来総理大臣になるという設定で男性の高校教師がはちゃめちゃするストーリーなのですが、青年誌ゆえ、脈絡なくセックスシーンが入ってきたりして、そのタイトル通り自由すぎてぶっ飛んだ作品でした。
その後の計算し尽くして、思想をぶち込まれた彼の作品よりはBE FREE!の方が自分は好きですね。
その江川達也の青年誌に書いた作品でGOLDEN BOYだったか、よく覚えてないのですが、主人公があこがれている綺麗な女性がいて、たぶん、設定では20代中盤くらいだと思うのですが、経験豊かでセックスはするんだけど、別に他の男ともしていて、愛情とセックスは別物的な意味合いのセリフを言わせているんです。
他の男とセックスはするけど、あなたのことを愛している、大事にしている的なニュアンスです。
もちろん、これはヒロインの法則に反しています。
ヒロインは通常、映画でもマンガでも作品中で他の男性とはセックスしません。
そのこと自体がテーマでない限り。つまり、取り返すみたいなストーリーでない限りです。
そういう点で、ショッキングだったのは、少年ジャンプに連載されていたブラック・エンジェルズです。
社会の悪者を暗殺するというマンガなんですが、出てくるのがほとんど男で、中盤ようやくヒロインと呼べる女の子が出てくるんですが、敵のボスに連れ去れて犯されるんですね。少年誌なので、直接的な表現はされませんが、どう考えてもそうなってるよねという状況で、これも目を白黒させていました。
さて、話が戻ります。
ずっと気になっていたんですよね。江川達也のいうその世界が。
恋愛モンスターは当初、女性のために書かれていましたから、知っている男とセックスした女とは結婚しないという男性心理から、セックスするなと書いているわけですが、愛情の本質がセックスにないからというのも理由でした。
でも、逆に本質的に愛情と関係ないなら、本当の意味での愛を極めたら、フリーセックスに近い世界もありえるのかというところが疑問だったわけです。
もちろん、ちょっと気が合えば、誰とやってもいいというアメリカの60-70年代のフリーセックスとは違います。
この辺を考察していきたいと思います。
続きはクラブで。