一言でいうと、「嫁」という言葉が成り立っているのが理由です。
本来は配偶者のことは「妻」= wifeと表現するのが正確なのですが、時に「嫁」と表現されるし、どちらかというと、こっちが多いくらいです。
嫁というのは、本来、自分の親の立場からの呼称です。英語にすると、brideですが、あまりピンときません。
日本は基本的に単一民族で、血統でつながる一族というサブカテゴリーを重んじてきました。それは家紋の存在からもわかります。
一方、食料を求めて、大きな大地を移動していた歴史がある欧米では、別の民族、知らない者同士の恋愛や結婚が多くなります。すなわち、家という縛りがない上、そもそもよくわからない相手と結婚することが多いわけです。
そうすると、その事自体が離れる力として大きく作用します。絶対、日本という社会にい続けるよねという絶対保証がないからです。
欧米は離れるわけじゃないよというのを夫婦はセックスで確認するわけです。
その意味で浮気を許さないというのもあります。それが離れる行為だからです。
さらにその社会的コンセンサスの上、週に4回はセックスをしないと夫婦ではない的な共通認識が持たれているわけです。
一方、日本ではその離れる力が弱い上に、さらに父系システムがしっかりしており、嫁として家に入るという概念がしっかりしているので、離れるためにはその男から離れるだけでなく、家からも出るという二重の門があるので、セックスしなくても、家にいればまだ出ていっていない状態がキープできるわけです。
つまり、家にいることが結婚であって、セックスすることが結婚じゃないわけです。
そう考えると、夫婦別姓はセックスレスの解消と少しは出産増加効果があるのかもしれません。