(夜、挙げる暇がないので今挙げときます)
書いてるかと思ったら書いてなかったので紹介しておきます。
今回紹介する三つはいろんな意味で、恋愛モンスターなんですよね。
● 風の谷のナウシカ
ワイド判 風の谷のナウシカ 全7巻函入りセット 「トルメキア戦役バージョン」 (アニメージュ・コミックス・ワイド版)
- 作者: 宮崎駿
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2003/10/31
- メディア: コミック
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漫画版の方です。宮崎駿の作品はどれもセックスがない世界ですよね。
家族はあるけど、セックスを匂わせる描写は一切出て来ません。
ナウシカをみていると、「受け入れる」という愛情の本質を問われる話が何度も出て来ます。
陳腐な対戦劇のような構造の中に何度も愛することとはどういうことかということが間接的に何度も出て来ます。
マンガの中では自分が一番好きですね。
●あずみ
あずみは戦国時代の暗殺者で、その剣の腕は宮本武蔵に匹敵するという設定で描かれています。
その姿は18歳くらいの美少女であるため作中で何度も男性に好かれたり、襲われそうになりますが、超強いので手籠めにされることはありません。
恋愛することもありますが、セックスすることはないわけです。
青年誌なので、敵側でセックスの描写はたびたびあります。あずみ自身はそういう世界があるのは理解していますが、それに身を投じようとはしません。
その処女という意味での処女性があることもあるし、マンガ中で描かれるあずみ自身の処女性も高いことがあって、非常に魅力的に描かれているわけです。
あずみで救われるのは、そのピュアさだけといっても良いですが、それこそが実は男性が求める女性像なんですよね。
●狂四郎2030
上二つと違って、ヒロインはセックスしまくりです。というか、レイプされまくりです。
一方、主人公はセックスの経験の匂いがしません。童貞キャラじゃないので、童貞ではないと思いますが、ある意味恋愛モンスターです。
このマンガは、男性として最悪条件の人殺しのプロと、女性として最悪条件のセックス好きでレイプされまくっている女性の純愛物語なんです。
マンガの半分以上はいつものようにおちゃらけ昭和ギャグで埋められていますが、そうでもないと成り立たないくらい無茶で残酷な設定な訳です。
でも、その無茶な設定が成り立っているんですよね。
純愛から一番遠い設定で、純愛を描く。
それでいて、少年漫画としてのカタルシスも味わえるようにちゃんと組まれています。それはあずみも同じですが。