そう考えると、恋愛感情がいかに相手や自分を受け入れるから程遠い感情かわかるでしょう。
たとえば、もっときれいになりたい、もっと痩せたい、二重になりたい、背が高くなりたい、背が低くなりたい、対応力がある人になりたい、そして、もっとモテたい。
男性だったら、もっとスポーツがうまくなりたい、カラオケがうまくなりたい、イケメンになりたい、金持ちになりたい、出世したい、もっと痩せたい、もっと余裕がある態度が取りたい、そして、もっとモテたい。
これらはまさに今の自分を受け入れていない状態であり、さらに好きな相手から好きになってもらいたい恋愛感情も同じです。
好きとは相手のことがわからないという意味ですから、相手が自分のことをわからないと思ってほしいと思っているわけです。
なんなら、自分を受け入れてほしくないくらいの意味でもあります。
本来の自分だから魅力的に見えるとか、
飾っているから魅力的に見えないとかじゃないんですよね。
そこにいなくても、そこにいるかのように相手のことが分かっている状態が安心できて、楽で、楽しいわけです。
結婚するもしないも、まずはその関係にならないと話は進まないわけです。
その状態は相手のことを十分わかっていますから、好きという感情は湧かないでしょう。
ただその次の所有欲の問題は残りますが。
好きとかいうことよりも、ふたりでどれだけ成長できるか、そのためにはどのような関係でいることがいいのかに真正面から取り組むことが大事なんです。
結婚しないと無理だというのなら、じゃあ、結婚しようとなるだけです。
すると、これは相手の気持ちがどうとかいう問題じゃないのが分かると思います。
いかに自分が相手を理解しているか、それだけが指標であり、本当の意味で理解していれば、結婚とか、付き合うとか、セックスするとかはどうでもよくなるんですよね。
それはそれらで得られる一番の高みをすでに得ている状態になっているからです。
あとは事務的に婚姻関係が必要かどうかだけになるだけです。