
ふるさとの振りをしてくれる田舎の一泊50万円というドラマです。
原作は少し古いのでしょう、それもあってかセピア色の古い映像色で撮られています。
そこに母親を亡くした裕福な人が50万円払って泊まりにやってきます。
関わっているのは、母役のおばあちゃん
バス停前の雑貨屋のおばさん
久しぶりのふりをするトラックのおじいちゃん
表札を変更するおじさん
バスの運転手が無愛想なのは、お金をもらってないからでしょう。
それぞれにどの程度払っているか推測させました。
とてもユニークなサービス設定ですね。「ふるさとの振り」=短期間だけ地元感を演出してくれる擬似体験、と考えると、価格は 体験の濃さ・手間の大きさ・役割の演技難易度で決まってきます。旅行体験型サービス(農泊・民泊、俳優派遣、町おこし体験など)の市場価格を参考にして考えてみます。
各担当の想定単価(1泊パッケージの場合)
木製のしっかりした表札を変える人
- リアルさを一気に高める“玄関の顔”。
- 表札製作+設置の手間が大きい。
- 短期利用なら「貸し表札」扱いで再利用可能。
👉 価格:5,000〜8,000円
雑貨屋でお土産を見繕って場所を教えてくれるおばさん
- 滞在中に「地域感」を強調するワンシーン。
- 接客+軽い世話で30分〜1時間程度。
👉 価格:3,000〜5,000円
知り合いのふりをする通りがかりのおじいちゃん
- 演技難易度はそこそこ高い(自然な“ふるさと感”が求められる)。
- 時間拘束は短いが、即興力が必要。
👉 価格:4,000〜6,000円
一泊の世話をしてくれるおばあちゃん
- 宿泊を伴うため最も手間がかかる。
- 食事・布団・会話など、「本物の田舎のおばあちゃん体験」の核。
- 民泊相場(1泊2食付き6,000〜10,000円)を参考。
👉 価格:12,000〜18,000円
合計モデル(1泊フルセット)
表札おじさん:7,000円
雑貨屋おばさん:4,000円
通りがかりのおじいちゃん:5,000円
世話するおばあちゃん:15,000円
➡ 合計:約31,000円(1泊1名あたり)
考え方
「おばあちゃん枠」=宿泊体験の主役 →最も高額。
「表札」=リアリティの象徴 →演出費として割高設定。
「通りがかり/雑貨屋」=演出のアクセント →短時間なのでやや安め。
ということで、利益率90%以上の美味しいビジネスでした。
でも、これおばあさんの子供くらいの年齢の人が対象で一泊50万を出せる人が対象だから、マーケットが小さすぎるんですよね。その意味で、クレジットカード会社のサービスなのはわかるのですが、そもそもクレジットカードの客の占有率を考えると、相当少なそうです。
この設定なら 月10〜50人程度 の利用が見込め、売上規模は 月5,000万〜2.5億円。
市場はニッチだが、「クレカのプレミアム会員向け体験」としては十分成立し得る。
とのことですが、リピーターがいるにしても月10人もいればいい方でしょう。
さて、この体験に50万円払っているわけですが、ここで得られるのは、人との繋がりの疑似体験です。
でも、我々は普段からお店の人などとつながることがあります。
お店の方もお客さんで予約の機会もあるから自然と名前を覚えたりもします。
たとえ、500円のうどん屋さんであっても、人とのつながり体験は出来うるわけです。
お店の人と話すというのはそれくらい価値があるわけです。
自分は基本、気に入った店ができたら、そこにしかいかないし、初めての店でも大体店の人に話しかけます。
行きつけの美容院はなんかコンサルみたいな客になっているし、
寿司は1000回くらい行ってるので1番の常連です。
従業員とは全員顔見知りだし、たまにサービスもしてくれます。
楽しいことしかしないと決めて、今でも行っているバイト先も従業員と仲がいいから行っているというのが本当の理由です。
でもね。店の人と話すお客さんって、ほとんどいないんですよね。
それが50万とは言わないまでも、10万円くらいの価値があるのに。
豊かな人生って、そういうお金の稼ぎ方。見えないお金の稼ぎ方で成り立っています。
こちらは客なので、いくらでも話しかけていいわけです。
それで友達のような家族のような関係性が出来るならこんなお得なことはありません。
このことを意識できれば、何が高くて、何が高くないのか実感できるようになるでしょう。