右肩上がりの人生とは何でしょうか?
このことはよく考えておいた方が良いです。本当にその時好きなことを全力でやり続けていれば、それに近い人生は得られますが、未来に自分が欲しいと思ったものはわからないので、満点は取れないんですよね。
そこで、一番役に立つのは、年長者へのインタビューです。
その年齢が上であればあるほど、いいでしょう。
自分の親でもいいですが、年を重ねていくと、徐々に友人などもリアルに死んでいくし、定年退職すると、社会とのつながりもかなり薄くなります。
人と人のつながりがどんどん薄くなっていくんですよね。
だから、同窓会とかに熱心なのも50代から70代とかになります。
そういう年長者はお金が欲しいとか、贅沢したいとかは言わないはずです。
せいぜい死ぬまでにあそこに行ってみたいとか、
一日一日健康だったらそれでいいとか、
孫の顔が見られたらそれでいいとかいうはずです。
でも、本当に欲しいのは人と人のつながりなんですよね。
だから、けんかばかりしていた夫婦でも、最後は仲良くなったりします。ほかに相手をしてくれる人がいないからです。
柳井社長のように現役でバリバリ働く社長なら、それも違うのでしょうが、では、何が違うのでしょうか?
それは若い人に教えることがあり、若い人のためになるサービスを提供しているということです。
これが右肩上がりの人生の基盤です。
やることは何でもいいです。料理教室でも、俳句の教室でも、書道の先生でも、ピアノの先生でも。
お金持ちや地位を上げるのでなく、組織に頼らずに自分の力で人に教えられることがある状態に将来なれるのか。
その積み上げこそが右肩上がりの人生です。