夫がマザコンだったという話や相談はたまに聞きます。
マザコンといっても、なんでも母親に相談して、母親の言いなりになっているという極端なパターンはほとんどなくて、嫁と母親の言い分が違った場合、母親の方を信じて加担するといったことがほとんどです。
何が起こっているかというと、夫には二つのことが起こっています。というか、起こっていないのですが。
一つ目は母親以上に信頼できる異性なり、友人や恩師にまだ出会っていないということです。
もうひとつはおなじ事ですが、嫁さんとそれだけの信頼関係を築いていないということです。
もちろん、旦那さんはいつもいつも母親の言いなりというわけでもないでしょう。でも、それが3対1で母親側に優勢なら、嫁さんはいつも母親の言いなりと感じるわけです。
結局、夫はそれまで付き合ってきたような女性とも、しっかり話し合って、互いに理解して、違うところ、尊重するところ、折り合うところをぎりぎりまで詰めるということをしていなかったということであり、結果的にパートナーのことを信じ切るという体験もしたことがないから、幼少時の原体験で信頼できる母親のいうことを尊重してしまうわけです。
そして、二人に出来ていないことは、処女性の高さに含まれることですが、すべてを受け入れて全体最適を考える姿勢です。
世の中、おなじ事でも見方を変えると、正しいことにも間違ったことにもなり得ます。
なので、相手のいうことを認めて、それはこういう立場ならそうなるし、こういう立場ならこうなるもんねと全体的な状況分析をした上で、じゃあ、二人にとって一番良いのはどっちかなという話に持っていく姿勢ですね。過去の体験や知識から、こっちがいいという思い込みでなく、毎回イチから考えていく姿勢が大事なわけです。
で、この問題にぶつからないためにはどうしたらいいのかというと、男性も女性も、まず、結婚前に相手の家に乗り込んで、相手と母親の関係性を見極めると共に、女性なら相手の母親と、男性なら相手の父親と仲良くなることです。
同性の方が気持ちや考えはわかりやすいはずですから、まずはそこで共感を得て、味方につけるんですよ。
もちろん、それが出来ない人もいます。占いにはまっている母親のいいなりになって、悪魔扱いされて、別居、復縁、離婚という人もいましたからね。
それで離婚をするということは、そもそもその相手に対してどこまでも寄り添っていく素養がなくて、たんに相手の家の経済力に妥協しただけとかですからそこはしっかりと相手を選ぶことが大事です。というか、選ばないことが大事なんですが、そんな人と自然に結婚したいと感じることにならないでしょということです。