メーリングリストの方では、クラブ記事とは別に米国市場が開いている日はほぼ毎日米国株の動向を配信しています。
ただ読んでもわからないという人もいるので、改めて何の情報を配信していてどこをどのように見たらいいかを解説しておきます。
情報としては一つの企業の決算分析と日々の変化を流しています。
例えば、アマゾンだったら、以下のようになります。
PERやPSRはあまり使い物にならないので、大事なのは成長率です。
売り上げが10-15%かそれ以上上がっていっているのが条件で、これを数字で表現してくれているサービスはほとんどないので計算しています。
もっと大事なのが、そのばらつき具合で、株価が乱高下する原因になるため、長期保有には向かない銘柄となります。この数字もほかでは見られません。
売上増加率が高いということはそれだけサービスが安定して拡大できていることを示しますし、ばらつきが少ないことは、それだけ社員の忠誠度が高いことと、サービスの供給体制が安定していることを示します。
次に見るべきは営業利益で、ここがマイナスだと金利の変化に敏感になります。
その場合、売るときは早めに売ったほうがよい銘柄となります。
また、5年間の平均より、1年間の平均の方が高い方が成長している証になります。
決算のミスの数は経営者の厳格さを表現しており、急にこけるリスクの高さでもあります。
最後が目先の株価の方向性を示しています。高ければ安心ですが、コンセンサス予想が今季よりも高すぎると少しリスクが増えます。
理想は、マージンがプラスで1年の方が5年平均より高くて、決算ミスがゼロ。
売り上げ上昇率は20%程度で、ばらつきは15%以下。目先は30%成長程度です。
これで株価が下がっていたら迷わず買いと言えます。
もう一つのテーブルで他のサービスでは出てこない数字として、
過去30日営業日のMaxの何%かで、これが80%くらいで買いの銘柄なら買う価値があります。
過去にどれくらいまで下がったかのデータを付けている銘柄もあります。
次に直近30日間の最低値から何%くらい増えたかで、短期トレードでいいなら、120%以上なら売りくらいでいいでしょう。
過去にどれくらい上がったかの情報を付けている銘柄もあります。
とはいえ、実際の売り買いは個々の銘柄の動きよりも金利の動きを参考にした方がいいし、そのへんの全体的な雲行き感を最初に少し説明しています。
株価がどう動くかは予測できないので、実際に予想通りに動いたのを確認してから売り買いするのが理想的な勝負の仕方でしょう。