テコ入れで強力チームがぶっ込まれて久々に復活した月9ドラマ。
このチーム、普段なら、恋愛モンスター的にれんモス関係の男女関係を描くことが多いのですが、月9なので、恋愛テンプレ脳カップルの闇をある意味、美談として仕上げていきます。
時系列に考えていきます。
弥生さんは24歳くらいの時にイケイケ会社員との間にできた子供を中絶しています。弥生さんは美人で処女性が高くて、仕事ができるタイプとして描かれています。それでいて、ヒステリーも起こさず、優しい人柄で描かれているので、ある意味、結婚相手としては満点です。なのに、結婚せずにそのあと、捨てられています。
この条件で結婚せず、かつ、本音で語り合えない男に遊ばれていたわけですから、弥生さん自身がまず、付き合う前から非処女であったことはほぼ確定、それでいて、淡白なセックスしかしていなかった可能性もあります。
その他に減点要素としては、家系がかなり悪くて、釣り合わなかったとかもありますが、そもそも、チャラDQNと付き合っている時点でだいぶ判断力が低いというか、恋愛テンプレ脳に染まりすぎて、脱却できていません。もしかしたら、家庭環境の悪さから、憧れの夫婦像とかがあったのかもしれませんが、それなら、なおさら、見る目がないわけです。
で、付き合う男のレベルが下がって来て、見た目だけアルファ、中身も仕事でもベータな夏をトロフィー夫候補として選びます。
恋愛遍歴の多い女性が「こんな優しい人、今までで初めて」とベータな負け犬男子と結婚するパターンそのものです。
弥生が中絶していたころ、水季が妊娠します。21歳くらいなので、結婚できなくはないけど、という年齢で、結局、中退して出産します。
なんで、結婚しなかったんだというのが、1話での感想だったのですが、それくらい夏が頼りなかったということでしょう。
その水季は子宮頸がんで亡くなります。避妊の失敗で妊娠は、まぁ、わかるのですが、子宮頸がんで死ぬのは基本ヤリマン特性のある人です。もちろん、子宮頸がんが自然発症することはありますが、パートナーが風俗狂いとか、本人がヤリチンとやりまくらないとなかなかもらったりはしないはずです。
そのため、性格やルックスからは想像しにくいですが、積極性もあるので、隠キャのヤリマンだった可能性は捨てきれません。というのは、非モテの処女があそこまで最初から積極的に男に絡むことはないからです。親にも、だいぶ反発していたので、高校生時代にそれなりに奔放だった可能性はありますし、それなら、辻褄も合います。
水季も弥生もSVP案件だったのに、夏はそんなそぶりを一切見せない負け犬っぷりです。仕事でもベータ、家でもベータな発達障害ではないけど、ルックスだけが取り柄のだいぶ低機能男子として描かれています。
弥生さんは夏と別れる時に、もっと2人でいたかったと言うことから、お前はトロフィーなんだから、トロフィーだけとしておれと、子供なんか持ち込むなと別れます。
交通事故で半身不随になったりすることもありえるし、それでも、支えていく覚悟が愛なのに、そんなものはこれっぽっちもないわけです。弥生はいつまで経っても、恋愛テンプレ脳のままでした。
一方、夏はそんな弥生と別れたくなくて、別れ話の日、彼女が電車に乗るまで手をつなぎ続けます。要はセックスし続けようとします。それに弥生が応じていることからも、弥生はセックスが好きであると夏も認知しているわけです。こんなイケメンとのセックスを手放すの?と彼女に問うているわけです。
このドラマの中で、れんモスとして機能していたのは、演技派が演じていた水季と津野くんの関係だけでした。本当の愛はそこにしかなかったんですよね。
弥生と夏に関しては、夏と水季に愛が続いていて、それも弥生が受け入れることでしか成り立たなかったわけです。
なんか復縁しそうな雰囲気になっていたのは、手紙を見て、弥生が水季を好きになったからでもあるわけです。
そう考えると、恋愛モンスター的な主人公は津野くんなんですよね。そして、恋愛テンプレ脳では、ふわふわとした脆い関係しか作れませんよ、本当に愛さないと幸せは得られませんよというのが、メッセージになるのでしょう。