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なぜ緊張するとベストパフォーマンスを出せないのか

シミュレーションしてはいけないの話につながるのですが、シミュレーションしてはいけない理由は大きく二つあって、一つは、スポンテイニアスな会話が出来なくなることです。

 

想定していた以外の方向に話題がいこうとしたときにそれに自然な形で対応できないというのがあります。


もうひとつが今日の話で、やっぱり、思った通りに話が展開しないかもという不安がつきまとうわけです。
さらに成功しないといけないという成功に対する期待度も上がります。

 

期待というのは脳のドーパミン量を増やすんですよね。正確に言うと、腹側被蓋野というところから側坐核という部位に投射しているドーパミン神経からのドーパミン放出の量が増えるわけです。

このとき、同時にノルアドレナリン放出も増えるんです。

 

ノルアドレナリンというのはいわゆるアドレナリンと同じとかんがえて貰っても良いのですが、体では交感神経を刺激します。

 

交感神経は副交感神経と対になって働いているというイメージを持っている人も多いと思います。

 

交感神経は闘争と逃走の神経(英語ではFight and Flight)と呼ばれ、戦うにしろ、逃げるにしろ、身体機能を高めるために心機能を上げて、末梢の血管を収縮させて循環血液量を増やし、血液中の糖分を増やしてエネルギー確保といったことをしているとよくいわれます。

 

一方、副交感神経は、休んでいるときの神経で体の緊張はほぐれ、血糖値は下がって脂肪などとして貯められている状態というわけです。

 


そういう見方も良いのですが、別の見方をすると、交感神経の実際の役割は全身の循環血液量管理です。それを末梢と中枢で統合的にするのが目的です。

 

一方、副交感神経は各臓器機能のアクセルみたいなものです。休んでいるときは体も動きませんから臓器もベストパフォーマンスをだしやすいので各臓器がそれぞれ本来の役割に集中できるわけです。

 


この交感神経を刺激する体内のノルアドレナリンは基本的に9割が交感神経の末梢からの漏れ由来なんです。で、その大元はやっぱり脳で、最初に挙げた側坐核に投射している腹側被蓋野とは別のところから来ているノルアドレナリン神経なんですよ。

 

なので、期待が高まりすぎると、ノルアドレナリンの量が増えすぎて、必要以上に心臓がドキドキするし、末梢の筋肉も収縮しすぎて体も強ばります。

 

テニスやゴルフなどメンタルスポーツで勝ち負けがかかったときに緊張で本来の力を発揮できないのは、そういった末梢の筋肉が緊張しすぎるからです。

 


で、ノルアドレナリンが脳で何をしているかというとあまりにもあちらこちらで増加が測定できるので、こうだとははっきりいえないのですが、活動性が高いときに出ているので、やはり、脳神経活動を上げている可能性が高いです。

 

でも、それが機能を上げているかというとクエッションなんですよね。というのも、ノルアドレナリン濃度は高齢者の方が高いからです。

 

神経活動って、信号が多ければ良いわけじゃなくて、最低限の信号の流通で効率よくというのが一番良いわけです。

 

ノルアドレナリンが高いと余計な情報処理、しかも、意識できる情報処理じゃなくて、バックグラウンドで流れている意味のない情報処理が増えてしまって効率が落ちているのかもしれません。


緊張して、アワアワとあせって次の言葉が出なくなることがありますが、まさに五里霧中でノイズが多すぎて、適切な言葉を見つけられていない状態とかんがえると納得できます。