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人はなぜ太るのか

太るというのは、脂肪組織が肥大化するということです。

脂肪組織が肥大化するのは、過剰なエネルギー源が体内に入ったからであり、要は食べ過ぎです。しかし、人は基本的に3回食事するので、その食後の瞬間はいわば食べ過ぎの状態になります。

なので、その場で必要なエネルギーを得た残りは残りの時間のために貯め込んだ方がエネルギーの使い方としては効率が良くなります。

 

そのエネルギーを使うときに働くのが、交感神経のbeta2受容体刺激です。筋肉でのエネルギーの取り込みと消費を刺激しています。このbeta2受容体にあるアミノ酸変異のうち、二つが機能に大きく影響していて、27番目のアミノ酸が低機能だと大幅に太りやすいのですが、日本人にその変異はなく、欧米人に多いです。欧米人の方が巨漢になりやすいのはこのせいの可能性があります。

一方、16番目のアミノ酸変異によっても機能が変化します。16番目のアミノ酸変異は場合によっては5倍くらい機能の差があるので、高機能の人はエネルギーを効率よく使うため、食べ過ぎの許容度が高い。つまり、細身になりやすいわけです。

 

しかし、太りやすさを一番調整しているのは、同じく交感神経のbeta3受容体です。

Beta3受容体は余ったエネルギーを脂肪に変える働きの効率に強く関わっています。

こちらも変異によって効率が変わるわけですが、日本人の場合、太りやすいかどうかはまずはここで決まります。

 

脂肪は内臓脂肪がたまりやすく、次に皮下脂肪が貯まりやすいです。

最初に内臓脂肪が貯まって、次に皮下脂肪です。皮下脂肪とは二の腕の太さとか、太ももの膝頭の上の脂肪とか、首根っこの脂肪です。

 

そのため、beta3受容体によって、まずは内臓脂肪、つまり、ウエスト周りが太くなってきます。

 

で、次に二の腕などが太くなってくるのですが、そこで増えた脂肪を分解する活性に関わるのが、UCP1というエネルギー変換にかかわる酵素です。UCP1はエネルギーを熱に変える働きがあるのですが、この効率が性別と変異によって変わるわけです。

基本、女性の方が肌は柔らかいです。それは出産機能のためにエネルギーをできるだけ貯め込んでおかないといけないので、UCP1活性が低めなわけです。さらにUCP1にも遺伝子変異があり、活性が異なります。そこで低機能だと、一度貯まった皮下脂肪はなかなか減らないわけです。

 

脂肪を分解する刺激は交感神経刺激です。なので、張りのないダラダラした生活をしていると太りやすくなります。

また、脂肪が増えると、レプチンという食欲を抑えるホルモンがでるのですが、肥満になるとその活性が抑えられる負のループに入ってしまいます。また、交感神経刺激が強めに出てしまい、活性が強い16番目に変異があるbeta2刺激が常態化すると、その刺激が強すぎるために不活化してしまうという薬理学的にはよく見られる現象が起こって、エネルギー消費効率が逆に落ちるという負のループもあります。

 

さらにストレスがあると、もともとの交感神経刺激を抑制するので、脂肪分解を抑制するということにもなります。

 

これらのメカニズムから、やせようと思う場合、皮下脂肪がたまっている人は有酸素運動を多めにかつ継続的にする必要があるし、お腹がぷくぷくしてきたなら、食べる量を減らして、交感神経刺激を増やすような活動を取り入れたりした方がいいわけです。