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決まった睡眠がなぜ重要なのか

今日は睡眠の効果について説明していきます。


増殖していない細胞に出来ることは、細胞骨格を動かしての運動と、細胞からの分泌の二つしかありません。

子供や赤ちゃんだとそれに加えて、細胞分裂がありますが、それらがエネルギーを使っているわけです。


すると、大人で1番エネルギーを使っているのは、心臓、血管、脳となります。

運動して疲れるのは、それに骨格筋が加わるからです。


また、お腹の脂肪はそのためのエネルギー貯蔵庫ですが、30分以上の有酸素運動をしないと使われることはありません。

 

さて、血中のノルアドレナリンはほとんどが交感神経に由来し,副腎に由来するのは3~8%にすぎません、また、シナプス間隙に遊離されるノルアドレナリンの約10%が再取り込みされずに血中に移行することが知られています。つまり、脳内はシナプスの塊ですから、起きている間、神経活動が続く限り、いろんな神経伝達物質が脳内で溢れかえってしまうということです。ずっと起きてると頭が回らなくなるのは、脳内の伝達が泥水の中を泳ぐとか、濃霧の中を運転するような状態になっているからです。


ここで2つの論文を紹介します。

www.ncbi.nlm.nih.gov

 

 

 

この仕事で、起きている間は脳内に注入した液体はそこまで拡散しないけれど、寝ている状態だとものすごく拡散するという仕事です。衝撃的なくらい違います。オレンジが起きている間の拡散、緑が寝ている間の拡散具合です。

これは脳が何をしているかというと、水分子を通過させるチャンネルが総動員されて、脳の中で大洪水を起こしているようなものなのです。行き先は、血管、リンパ管、髄液です。脳にたまりに溜まった余計な神経伝達物質を夜中にクリーンナップしてくれているわけです。

 

ここで役に立っているのがアデノシンだと言われています。そのため、アデノシンは眠気誘発分子と考えられています。コーヒーで眠気が覚めるのはアデノシン受容体をブロックするからだと言われています。つまり、コーヒーで眠気をブロックしても、脳内の泥水状態は変わらないので、眠気がある時はミスをしやすいということです。

 

まだ正確なメカニズムは明らかになっていませんが、交感神経が休まったり、アデノシン受容体が活性化されることで、水を通す分子であるアクアポーリン4受容体がアストロサイトで活性化されるという仮説が提唱されています。いろんな神経伝達物の中でアデノシンが脳内に溜まることで、泥水認定されて、洗浄効果のあるアクアポーリン4が活性化されるというストーリーです。

www.ncbi.nlm.nih.gov

アクアポーリン4が水分を動脈から静脈に流していく

 

さて、そういう昼から夜にかけての細胞や組織の働きのうねりを作っているのが概日リズムと言われている遺伝子群です。遺伝子活性化と抑制を介して、昼上がり、夜下がるのと連動して、夜上がり、昼下がる遺伝子群が同調して同じようなリズムを形成しているわけです。

 

徹夜とか、寝過ぎをしていると、その同調リズムは乱れてきて、うつ病とかの精神疾患はさらに悪化していきます。脳の働きは基本的に概日リズムで整えられた上に成り立っているのに建物の土台がぐだぐだだとその上に建つ建物もそりゃ、傾くよねという話です。

 

幸い、概日リズムを最初に形成するのは視交叉上核と呼ばれる光に刺激を最初に統合して受けるところにあります。つまり、朝日を浴びるごとにリセットしようという働きがあるわけです。多少の生活リズムの乱れはその機構で徐々に軌道修正されていきます。

 

長すぎる昼寝がダメで、20分ほどの仮眠の方がいいのは、概日リズムに影響なく、脳内の洗浄効果があるのが、その時間だからかもしれませんね。