菅虎雄に関連する展示会があったので、父と行ってきました。
菅虎雄は自分の家とゆかりのある東京大学の名物先生であり、漱石の親友であり、芥川の先生でもあった人です。横浜に居を構える前はよくうちの家に来ていたようでした。
父に聞くと、菅家とは親戚ですが、ほとんど交流がなかったので、医学や文学などで立身しているような家ではなかったのではないかと言っていた。菅虎雄だけが特異点として活躍していた可能性もあります。
さて、実際の展示物はほとんどが漱石と芥川関連で、二人が当時どのように立身出世していったかを初期作品から、俳句、絵画にいたるまで辿っていく構成で、菅虎雄は特に初期のころの先生としての位置づけで紹介されていました。
残念ながら、生田春月との絡みは触れられておらず、漱石が正岡子規に師事していたことが触れられているだけでした。
菅虎雄はJR久留米駅前に銅像が立っており、久留米出身ということで今回取り上げられたようです。
その辺も含めて、この人がかなり詳しくレポートしてくれていました。
中で出てくる原武さんは以前、菅虎雄のことを家族で調べている時、一緒にインタビューに行ったことがあることを思い出しました。
展示会は説明文を読んでいくだけで1時間位かかりましたが、当時の世界にどっぷりつかれて、楽しかったです。近隣の方はあと2週間ほどなので是非行ってみてください。
恋愛モンスター的には、芥川の初恋の人が誰でどうなったのかが気になったのと、菅虎雄は5人目の子供出産のあと、奥さんを亡くしてしまい、その後、3回くらい再婚するのですが、どれも1ヵ月とかで離婚しており、我が家に頑固者の血が濃く残っているのもうなずける話でした。