子供の頃、ケーキの上のいちごとかを祖母が自分の分を分けてくれたりしました。
子供ながらに生い先短いのに、勿体無い、残り少ない人生もっと楽しめばいいのにと思いながら、返そうとしても受け取ってくれないので、じゃあということで喜んで食べていました。
自分はこの先、まだまだいくらでも食べられるのにと思いながら。
でも、孫がこんなに喜んでくれるのって、この時がピークなんですよね。大人になってしまったら、孫を本当に喜ばせるのには年齢によって数万、数十万、酢百万と段々大きくかかっていきます。
かと言って、孫にとっては大きい、大人にとっては小さい額をあげることは今度は期待値がどんどん上がっていくし、労を練らずに物を貰い続けるとロクでもない大人になってしまいます。
解決法としては、一つは体験をあげることになります。
どこかに連れていくのでもいいし、将棋やスポーツで全く勝てないという体験でも構いません。
これは祖父母と孫の話ですが、上司と部下でも同じことです。
自分が初めて働き出した時、研修医をしながら、上司に紹介してもらった農学部の教室に通って勉強させてもらったことは自分の原体験として、今でも通じるものがあります。
で、よく考えると、最初のいちごの話も体験なんですよね。
物をあげたのではなく、祖母からいちごをもらうという体験を貰ったんです。だから、今でも覚えているわけです。