十代のヤンキーは実際に殴ったりしていますが、それはそれしか自分の力を訴える方法がないからなんですよね。
やくざの行動原理も基本的には、男の格に訴えかけることで全てが成り立っています。
オスは格上の命令に絶対従うという構造に対人関係を持ち込むことで利益を得るというビジネスです。
なので、大事なのは、暴力をふるうことでも、おどすことでもありません。
相手の男性にやくざの方が格上であると思わせればいいわけです。
その意味で、どうなっても知らんからなぁとおどすようなやくざはある意味格下な訳です。目的はやくざの方が格上と思わせるわけですから、一般的によくあるのは、優しく接待して何回か接待されたところで格上のボス登場。脅す対象の相手は脅しません。接待してたやくざの方をこき下ろすわけです。
で、ボスも優しく接します。
さて、この方法論は実は女性にはあまり効きません。
それは女性が格という目ではみないからです。
そのため、女性には本当の暴力で言うことを聞かせることが多くなってしまいます。格の違いで怖がったりしないからです。あくまでリアルに暴力が怖いと思わせないと伝わらないんですね。
素人に対する暴力事件がそれほど多くないのに対して、女性に対する暴力事件が多く感じるのはそのためですね。
女やくざが成り立たないのも同じような理由です。
女が女を脅すときは、本当に脅すようなことをしないと機能しないんですよね。
職場でのいじめも結局、本当にいじめないと伝わりません。
格の違いで言うことをきかせるということはないわけです。
男だったら、そこからついて行きますという展開もありますが、女性の場合は暴力をいったん介さないと無理なんですよね。
さて、チンピラでもやくざでもいいのですが、その基本構造は自分が格上だと思わせて言うことを聞かせて、損をさせることでその分を自分の儲けにしようというビジネスです。オレオレ詐欺もだます方が命令できるという構造で基本的には同じことなんですよ。
これに対抗して、あれこれ策をこらすのもいいですが、その分、時間が取られますよね?
結局、自分が働いて稼いだお金が奪われるわけですから、彼らがやっていることは相手の時間を奪うということなんです。
なので、一番の対策はいかに自分の時間を使わずに対応するかなんですよ。
少ないお金を払って追い払うのも、警察に相談するのも、そういう観点ですね。
いろいろ相談してあれこれ対策を取るのが一番損なのです。それらにかかる時間を自分の時給換算してそれ以内で終わりそうならお金で解決するのも一つの方法です。
これって、恋愛モンスターに関係あるの?と思うかもしれませんが、やくざまではなくても、男性のちょっとした態度の裏にはそういう狙いがあるという目でみれば、処女性が高いのか、格上を狙ってしきっているのかといったことが見えてくると思います。