面白い記事を紹介してもらったので、取り上げておきます。
遺伝がどこまで影響しているかの研究結果ですが、これは一卵性双子とそうでない人の比較を統計学的に分析したものです。
一卵性双子の場合、遺伝子の多型は全く同じであり、大抵の場合、育った環境も同じのことが多いです。その2人がどの程度の違いを示すかで評価しています。
例えば、一卵性双子の数学の試験の成績がどの程度離れているかで評価するわけです。ほぼ一緒なら遺伝の影響が強い。離れていれば、個々の勉強の仕方など環境の違いの影響が強いということです。
でも、ここで二つの問題が出て来ます。
そもそも2人が全く同じ勉強をしていた場合、その勉強法での成績が反映されているだけで遺伝子は関係ない可能性があります。
もう一つは同じことですが、数学という科目が勉強の仕方と勉強量で決まるものである可能性です。
これらを検証するには、同じ勉強法と勉強時間の学生同士の成績と遺伝子の関係を調べる必要があります。
環境を固定して遺伝子の影響を見るということです。
それはつまり、成績が上がりやすい遺伝子と成績が上がりやすい勉強法があるということであり、かつ、それぞれの遺伝子と相性の良い勉強法が別にある可能性もあります。
よって、この図表の正しい見方は、遺伝子が同じだと同じような結果になりやすいものリストといえます。
それぞれの項目がそれだけ遺伝子の影響を受けているという見方は環境因子を比較していないので言えないわけです。
恋愛モンスター的に面白いのは、不倫が一番低いことです。
これも正しい見方は、遺伝子が同じでも同じような結果になりにくいのが不倫率といえます。
親が不倫しているから、子も不倫するよねではないということです。