オスの行動原理が、オス同士の格争いで、そこにメスの存在はないわけです。
オスの格か、メスか、どちらか選べとなると、オスの格の方を選ぶわけです。
例えば、太平洋戦争の時、特攻隊となって散っていった若者たち。恋人や妻がいた人もいるでしょう。
メスを選ぶなら、敵前逃亡して、生き残ればいいのにそれはしないわけです。
軍隊という中で、オスの格を守ることは敵前逃亡せずに言われたことを守り、オスの中での自分の役割を全うする。
たとえ、死ねと言われても、順番的にそれが自分の役目なら、それを受け入れる。
母ちゃん、死にたくないよーとか、本音で泣き言は言わないわけです。
戦火の東南アジアで餓死寸前でギリギリ生き残って帰国できた先兵が軍に言われたわけでもないのに、死んだ仲間の遺品を家族に届けるのも、仲間がオスの格をちゃんと守ったよと伝えるためです。決して、相手の家族のためではありません。死ぬのはもしかしたら、自分だったかもしれない。そんな中、オスとしての格を自分も守ったんだということを確認するために、自分のために遺品を届けているわけです。決して、相手の家族の思いに共感してではありません。相手の家族が泣いて喜んでいるのに、満足しているのはその思いに共感しているからじゃなくて、自分たちのオスとしての格が守られたことに満足しているわけです。
だからこそ、そのあと、抜け殻のようになってしまうわけです。
オスとして生きるか死ぬかのギリギリの体験をしてしまったので、それ以上の闘争心を出せるような環境がもうないからです。
それを踏まえた上で、男性に女性がどう接すればいいのかです。
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