いろんな会議や会話で必ず最後に出てくる言葉、何か質問はありますか?
意思疎通に漏れはないかを確認するためのものくらいに感じている人が多いでしょうが、本当の意味はインテリジェンスの高さを確認する恐ろしい質問でもあるわけです。
そこで出てくる質問の内容でどこまでものが考えられる人なのかがわかるからです。
質問には3種類あって、
一つは詳細な事情を知っていて、その知識でわからないところの質問。
もう一つは似たような別事例に詳しかったり、話を聞いていて、それと比べてどうなのかという比較の視点での質問。
最後はその場で初めて聞いた話から、一番大事なポイントを見い出して、かつ、それを聞くことで周りの人の理解も深まる質問。
意思疎通を確認するのは最初の質問です。説明して理解してもらったはずだけど、互いに漏れはないですか?という意味です。
ここで一番大事な質問は最後の質問です。
というのは、それが最もクリエイティブだからです。
そして、このタイプの質問は練習しないと上達しません。
以前、自分の研究室は世界一だと豪語する先生がいました。
その先生がしていたのは、勉強会で必ず1年生から質問させることでした。
1年生なので、知らないことばかりのはずです。
なのに、新入社員の人も含めて、ほとんどの人は何か質問はありますかで質問しませんし、無理やりさせても、どうでもいい質問しかできません。
それを無理やり質問させ続けるのです。
結果、どうなるかです。研究でもビジネスでも疑問とその解決は問題点のブレークスルーにとって最も大事な行程です。その疑問力、質問力が上がっていくわけです。
その研究所では毎年、全体での仕事の発表会がありますが、他の研究室の発表に対して、その研究室の1年生がマイクの前に並んで質問するわけです。でも、やはり、大した質問はできません。
ところが、後半になって、上級生の子たちが質問しだすとなかなか良い質問をしてくるわけです。
質問力と言えば、去年、アメリカでポスター発表した時、どこの国の人かわかりませんが、若い子が来て、延々とこれはこうなのではないかという質問をしてくる子が数人いて、世界の広さを感じたものです。日本人でそこまで深掘りしてくる人は今まで皆無だったからです。
日本の中でもノーベル賞をとっているような人の学歴は東大京大旧七帝とかじゃないんですよね。要は学歴じゃないわけです。どんな人でも質問力は鍛えられるし、鍛えた人だけが最終的に新しい世界を切り開けるわけです。
ホリエモンとか見れば、わかりやすいです。彼はいろんなジャンルのスペシャリストとよく対談していますが、上に挙げた2番目と3番目の質問を端的にして、くだらない議論をすっ飛ばして、次の質問に行っているのがわかると思います。
それでも、どうやったら、質問力が上がるのかわからないとか、自信がないとかいう人が多いでしょう。
では、どうしたらいいのかについてクラブで短く説明していきます。
続きはクラブで