昨日は一般論で書きましたが、各論というか、相手によって、対応も変わってくるので、それについて書いていきます。
一番刺激的なのは、地頭の良い男同士の場合です。
東大で海外の学会に来るような学生さんなら20代前半でもかなり楽しく話せます。
それは、互いに会話の方向性を常に模索しているので、捨てている方向性が常にいくつかあるからです。この方向性なら、こう展開するのは予測できるので、もうする必要がないよねという暗黙の合意が出来ているので、互いに興味のある核心についてどんどん話題を移して話すことが出来るからです。
そういう話なら、こうなんじゃないの?という常に新しい可能性について議論を進めていくし、そこで提案する内容は革新的でないと意味がありません。
その責任と緊張感が心地良く、話終わったあとにものすごく疲れますが、予想外の返しも多いし、思考力全開で話せるので楽しさしかないわけです。
これが男女になって来ると、どうしてもwet な色がついてしまうので、似たような会話をしつつも、男女の会話の楽しさみたいなものを回そうとする回路が入ってきてしまうわけです。
なので、地頭の良い男女の場合はどちらかというと、互いの経験や体験を楽しむ方向性で、かつ、多少wetな方向性を探る感じになりますね。
そういう発想力で勝負していない相手と分かったら、エンタメに舵を切れる人もいます。数人をドカンドカンと笑かせるタイプがその究極形態です。
言葉遊び的な会話がループするので、内容はほぼないのですが、ツッコミの妙でみんな楽しいという状況は作ります。とはいえ、何を話したっけとなる他愛無い会話になります。
これは割とテンプレ飲み会やYouTuberが使う会話術であり、なんでも無い普通の人には結構ハードルが高いです。
全体最適とリーダーシップも求められます。一度、場を支配しないといけないので。
最後は一番楽な方法です。
要は普段聞かないような体験談、経験談を引き出せればいいわけです。自分自身も弾を持っておいた方がいいので、経験したことないことを経験するチャンスは逃すべきではないし、出来るだけ多くの人から弾を仕入れる努力を怠ってはいけませんが、ポイントはいかに知らない話を引き出すかだけです。知らなそうと思ったことに話題を振っていくわけです。
その糸口が見つからなかったら、こちらがいくつか弾を見せていれば、これはネタになるんだと相手も弾を見せてくれるようになってきます。その意味で、最近あった面白い話を意識的にプールしておく習慣があるといいでしょう。
いろんなれんモスに会っているうちに、これって話したっけ?となることがありますが、会う頻度以上にネタを仕入れて、とりあえず、最近のネタを話しておけば、ほぼ聞いたことがないネタになるはずなので、話したことをメモするとかはしなくても大丈夫になります。