ときどき相談を受けるものです。
たいてい少しADHD的なところがあってと本人は言ったりします。
仕事の内容にもよるのですが、基本誰でもできる仕事であればあるほど、そうなりやすいでしょう。
逆に言うと、どういう人がそういう仕事を一番こなせるかです。
それは仕事の内容に改善の余地、効率化の余地があって、全フローに余計なアレンジが必要ない場合です。
それは改善しようというモチベーションが上がるし、リズムに乗って脳死で働けるからです。
ただし、それでも2時間くらいが限界で、合間にコミュニケーションがないと持続するのはきつくてケアレスミスが出始めるはずです。
どんな仕事もそうですが、同じようなことをずっとしていると、一つ一つに創造性を発揮する余地がないと集中力も注意力も落ちてきます。
単純作業というのは、短時間でやり終える目処があるからこそ集中できるわけです。
しかし、世の中にある仕事は簡単だからできるだろうと長時間取り組ませるものが多いです。ADHDじゃなくてもミスはするわけです。
ここで肝に銘じておくべき点は2つです。
まず、過度な自己否定をしないことです。それを口にしないことです。
私以外の人はほとんどミスをしないんですよ。いつも私ばかり怒られています。だから、私は仕事ができない人なんです。と考えるのではなくて、私には私の得意なところがあるはずなわけです。
それはコミュニケーション能力だったり、創造性だったり、逆にもっと単純な作業を黙々とする力だったりです。ちょっとそういうのが思いつかないというのなら、まずは職場環境の掃除とかを率先してすることです。
大事なのは自分の仕事を自分で見つけようとする姿勢です。
他の誰よりも自分がしている、やっている仕事を見つけようとすることです。
すると、そこは私に任せよう、任せられるという心理が働いて、周りの人がそこの手を抜き始めて、私の必要性が上がるわけです。
そのときに、他の仕事ができないからと悪びれてやるのでなく、元気に率先してやることです。何なら、今からスタバでコーヒー買ってくるので、欲しい人は代わりに買ってきますよーーでもいいわけです。
対外的にも体内的にも自己否定の態度は生産性を下げることはあっても、上げることはありません。また、いじめていいよというサインにもなるわけです。逆に堂々としていれば、私が出来ないことを相手が織り込まないといけなくなるわけです。でも、それだけではだめなのであとで挙げることが必要になります。
また、単純な仕事ほど自分らしさ、自分の良さを発揮することは難しいわけです。
できるだけ複雑な仕事や多様な仕事があるところを選んで構いません。仕事を選べる余地がある職場がベストです。
その中で、自分ができそうなスキルを仕事が終わっても磨くことです。
他人より注意力がなくてミスをするわけです。それをカバーするには、他人より秀でたところを活かすがまずファーストステップです。わかりやすいのはコミュニケーション能力が高いなら、営業や外回り、外の人との受け答えをするとかです。
それがないなら、自学でスキルを伸ばす訓練をすることです。
たとえば、事務作業なら、エクセルやマクロの使い方を仕事外で勉強することです。
職務上必要な技術や知識をその職場のためでなく、自分自身のために身につける努力をすることです。
それはみんなが出来ていることを少しでも早くできるようになるためという方向性でもいいですが、それよりはみんなとは違う目線で見られる経験を積むためという方向性のほうがよいです。
時間管理が下手という人が多いので、そういう人向けのツールの使い方を一つ紹介しておきます。