本気で死を覚悟したこの二日間でした。
39.5度の発熱で、そのほかの症状なし。寝てもぜんぜん下がらない。
病院言ったら、インフルエンザでもない。採血したらウイルス感染で本来上がるはずのリンパ球は増えていなくて、むしろ、白血球は3700と激減(感染症なら12000とかいく)。血小板まで減少していて、ちょwww 白血病かよ。で、白血病を調べてみたら、熱だけの症状あり。余命6日から2週間みたいに書いてあって、あぁ、もう死ぬのかと考えたら血の気が引いてショック状態におちいって、意識消失+痙攣発作を起こしてましたよ。3日間全く変化のない状態でしたが、エネマをして寝たら、ようやく下がり始めました。
さて、この三日間自分の体で起こったことを考えながら直感でいろいろ書いていきます。
皆さん、熱が出たら、食欲が無くなりますよね?(答えは最後)
人の体は交感神経と副交感神経で無自覚に制御されています。心臓の動きとかエネルギー状態とかですね。
で、おおまかにいうと、狩猟時代から変わらないのは、交感神経はライオンとかに襲われたときに全力で逃げるように体内機能を調節します。
末梢血管を収縮させて、循環血液量を増やして、脂肪を分解してエネルギーになる糖分にして、心拍数を早くして全身にエネルギーをできるだけたくさん供給しようとします。さらにそれだけだと体に熱がこもって37度を越えてしまい、酵素反応の効率が落ちるので、発汗して体温調節します。酸素を取り込めるように気管支を拡張して酸素の取り込み量も増やします。消化器機能は使わないので、お休みさせます。
一方、副交感神経は、全く逆で休むための神経です。敵はまわりにいませんから、食べたものをゆっくり効率よく消化できるように腸管の活動性をあげて、糖分を脂質に変えて体内に貯蔵します。血管を拡張して、心臓の負荷を減らすようにします。とにかく寝ている状態を思い浮かべればいいです。
さて、ウイルスの活動性は酵素反応が最適化されている37度がベストなんです。なので、ウイルス性の感染症の場合、かなりの高熱にしてその効率を落とそうとします。つまり、なんらかの治療薬をあげずに解熱だけしていては治癒までの時間が余計かかりうるということです。
で、体温を上げるためにウイルスを発見した免疫細胞がIL-1とかのサイトカインを放出して、脳内の体温のセットポイントを上げるわけです。すると、それが交感神経に伝わって、脂肪を分解して熱産生して、心拍数を上げて、高体温を維持します。
本来、ゆっくり寝ないといけないのに妙に目がばっちり覚めているような状態になるのはそのせいですね。逆に解熱時は意外とすやすやと眠れるでしょ?もう交感神経が働かなくてよくなっているからです。
寝ている間に気になったのは、おなかがぐるぐるいっていなかったことです。
ずっと寝たきりだったので、うんこもしていないのですが、よほどカチカチのうんこになっているかと思ったら、意外と軟便でした。ということは、副交感神経はほとんど働いていなかったということです。働いていたら、大腸が水分を吸収してうんこは硬くなっているはずですからね。
あと病気のときに食欲が無くなるのも副交感神経が働いてなくて、消化機能が落ちているからですね。