恋愛モンスター

「恋愛 信頼」でGoogle検索1位(2020正月)の最高の幸福感を得られる方法

 オキシトシンと独占欲の関係

www.pnas.org

 

メダカを使った実験ですが、上記の論文の内容からいろいろ考えてみましょう。

 

まず、結論を紹介しておきます。

Fig 5にあるようにメスは顔見知りのオスを好み、オスはそんなこと関係なくメスなら誰でもよいという。上書き保存と別名保存の法則がメダカでもあることがわかります。

 

顔見知りであればよいのかどうかは種によって結果が変わるので置いておきますが、メダカにおいても上書き保存、別名保存が残っているのがポイントです。

 

さらにオキシトシンを遺伝子工学で欠損させると、メスはオスなら誰でもよくなり、オスは顔見知りのメスの方を好むという風にオスメスの特性が逆転することがわかりました。

 

この意味するところは、メスが上書き保存するのはオキシトシンシステムによって支えられているということです。

 

オスは種を残せるなら相手は誰でもよいのは割と普遍的な特性ですが、実は童貞のオスは顔見知りのメスを好むんですよね。

 

この論文では二つの行動実験がベースになっています。なので、それを理解したうえで妄想した方がよいでしょう。

 

好みというのは、求愛行動の回数や求愛行動をとるまでの時間で調べられています。

 

もう一つがMovie S2が分かりやすいですが、間男に対して、嫁に近づくなみたいな防御行動をとるわけですが、それで調べているわけです。

 

 

この実験はオスでしかしていないのですが、パートナーに他のオスが近づこうとするのをブロックするというのは、独占欲の現われでもあるわけです。もちろん、その源泉は自分の子種がほかのオスの種に入れ替わるのを防ぎたいという意味だとは思いますが、自分の遺伝子を残したいというのがオスの独占欲の源泉であることが推測されます。

 

一方、メスの場合は、そのような行動実験はできないわけです。メスの独占欲はまた違った源泉があるわけです。その結果が、この実験のオスとメスの違いに現れているとも読み取れます。

 

しかし、オスの独占欲というのはメダカという小さな生き物の中にも宿っているということです。

 

さて、ここで人の話に戻ります。恋愛モンスターは恋愛感情を持つのは別に構わないと言っています。それは確かに邪魔にはなりますが、それによる感情の起伏も含めて長い時間の中で楽しめればいいじゃないかというスタンスです。

当然、そこには独占欲も混じってきます。その人と結婚したい、その人との子供が欲しいといった欲求です。でも、それは欲求であって、現実に生活を共にして困難を乗り越えていく覚悟とか予想とか、子供を育てる大変さの覚悟とかはないわけです。

 

特にそれらを一度体験していると、ちょっと待ってと、あれをこの人ともう一度体験するのかとなると、躊躇もするわけですが、でも、恋愛モンスターの本質はそこではありません。

 

それは相手がどこにいても、どれだけ会っていなくても、心がつながっている感覚というのを昔挙げたと思いますが、それは相手に配偶者がいたとしても、二人の関係は変わらないという意味でもあるわけです。

 

そして、その感覚は「宇宙」なんですよ。常識や思い込み、こだわりから解放された宇宙的感覚なんです。

 

その本質は、独占欲の移行です。物理的に占有したいという欲求が独占欲ですが、仮に結婚しても、セックスしても、子供を作っても、それは精神的なつながりの永遠性を何も保証しないわけです。本来、そういった関係になったら、得られるであろうと推測されるものを恋愛モンスターは物理的な独占をすることなしに得られるわけです。その独占性に満足感を得られるわけです。

 

独占欲は独占しようという欲と、独占し続けようという欲になりますが、そこには常に独占できなくなったという不安と可能性があるわけです。しかし、れんモスの独占性にはセックスしない限り、それはないわけです。つまり、独占性においてもより上位の関係になるわけです。