人というか、動物は脳での情報処理で使うエネルギーを抑えるため、予測して、判断し、行動するようになっています。
そのため、第一印象でだいたいこんな人だろうと期待値を決めてしまい、絡んでいるうちに実情に合わせて変更していきます。
このとき、魅力が隠れている人は予測と違えば違うほど、評価は上がっていきますが、基本、人は相手に合わせてギアを上げていくので、最初の段階では相手が興味持てないだろうと専門的だったり、コアなオタク話が出てくることはありません。
で、2回目に会うとき、第一印象が良いと、期待値が上がり、悪いと下がるわけです。
これは期待値が上がっている場合、寝ている間に相手が美化されているので、あれっ、こんなだったっけとなり、逆に期待値が低い場合はやっぱり低かったとなります。
3回目は、期待しすぎても案外良くないという予測が入り込むので、意外と楽しかったとなって、落ち着きます。
ところが、この段階でも、その人のコアなオタク話は開示されません。
人の歴史はそんな3回話したくらいでは全部は出てこないわけです。
相手がこの話はしてもよいと思わせる場を作らないと出てくることはないし、それを引っ張り出せると、50時間の壁を抜けたあとの話がループしだすときのコアのネタになってきます。
それには、相手のどんな話にも興味があるという姿勢を最初から見せておかないといけません。
その呼び水として、効果があるのがこちらからそういうネタを投げることです。そこで、相手がどれだけこちらに食いついてくるかです。ここでの評価軸は相手が興味が無いという態度を取るかどうかではありません。一番最悪なのは、とりあえず、相づちだけを打ってくる相手で、一番良いのは、いや、こっちの話の方が面白いよとオタク話をかぶせてきてくれる場合です。その意味で、こちらの一手は最初はジャブで良いわけです。ネタとしては、格下のネタを投げて、相手が乗ってくれば、もっとコアな話題に入っていけば良いわけですから。