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なぜ急に金利5%のドル建て金融商品が増え出したのか簡単に説明するよ

なぜ急に金利5%のドル建て金融商品が増え出したのか簡単に説明するよ



 

クラブ記事で紹介したのですが、どういうことか説明しておきます。

結論としては、ドルは買うべきですが、今ではないです。

 

世界的にコロナでお金をじゃぶじゃぶ市場に出したのですが、結果それがインフレを引き起こしています。年間2%くらいがインフレ目標ですが、お金が市場に出過ぎているので、それを抑えるためにアメリカをはじめ海外の多くの国では金利を上げています。

 

金利が上がると、アメリカ国内的には国債とかを買った方が金利分得なので、市場のお金が減ってくれます。すると、余ったお金が減ってものの値段が上がるインフレが抑えられます。

 

また、対外的には、金利が上がると、借金だらけで金利を上げられない日本などと金利差がどんどん大きくなり、ドルを買って円を売った方がその金利の分得になります。買いたい人が増えるので、ドルの価値が上がります。ドルの価値が上がると、海外のものをそれだけ安く買えるので、アメリカ国内ではものの値段の高騰が抑えられます。仕入れ価格が抑えられるからです。

 

 

さて、日銀は過度な円安を避けるための1ドル147円くらいを目安にドル売り介入をしていました。民主党時代1ドル80円の時代もありましたから、80円で買ったドルを147円で売ったので一挙両得なわけです。

 

しかし、今、ドルは148円になりそうですが、日銀は介入していません。なぜかというと、アメリカでインフレを抑えらそうな目処が立って来たので、アメリカが金利を下げるステップに入ろうとしているからです。

 

なぜ、金利を下げたいかというと、金利が高いと新しい企業や産業が育たないからです。アメリカは常に新しい産業で世界をリードして来たわけで、金利が高いと借金の返済が厳しいので、新しい企業が出て来にくくなるからです。

 

で、それで金利が下がると、日米の金利差でドル高円安だったものが是正されていきます。その予想が1ドル125円ということです。

 

しかし、今の日本は超高齢者社会で1000兆円近い借金があるわけですから本来は円を買うのはリスクなわけです。ただ他の国は日本よりもっともっといい加減な国民性でさらに過剰な移民者問題を抱えており、日本の方が社会の安定性が高いのと、円借款など国際的にも資産が圧倒的に多いため、ドルを売って円を買う動きが出てくるわけです。

とはいえ、長期的な目線では、成長できない日本の円の価値はやはり160円とかです。

 

さて、ソニー銀行、三井住友銀行のドル建て年利4~5%というのは、今、日本の人から円を預かります。で、ドルを買ったふりをして自分の持っているドル資産をアメリカの金利5%とかで回します。固定金利のもので回せばリスクゼロで5%で回せます。

 

その先のシナリオとして、仮に円安が加速した場合でも、ドル建て5%で回しているので、そのドルを円に変えれば手数料の分儲かりますし、そのドルももっと円高の時に買ったものなので、その差額の分、銀行は儲かります。日本の客は確かに年利5%ー手数料の分、儲かっています。これは日本の銀行の普通預金の年利0.01%よりはお得ということになります。

 

逆に仮に125円の円高になった場合、客は147円で買ったドルの価値が125円に下がったということです。その場合、銀行が何をするのかというと、預かった日本円は上記と同じようにドルには変更せずに持っておきます。例えば、客が100万円でこの商品を買ったとすると、100万円/147円で6802ドルのドルを買ったことになります。これが年利5%で増えると、6802x1.05で7143ドルです。

その時、ドルが125円なら、7143 x 125円で89万円になります。

それを客に渡せばいいので、差額の11万円銀行が儲けて、客が損します。ちなみにこちらがメインシナリオです。

 

銀行は客から預かった100万円は寝かしていただけなので、その時点で余った円でドル安になったドルを買います。基本は円安基調なので、125円かは徐々に円安になってまた140円とかになりますから、そこで利鞘を稼げます。

 

それと同じムーブをするには、日米金利差が縮まって一時的に円高になった時にドルを買えばいいということです。

今、すでにドルを持っている人はそのまま金利4%とかの商品に入れればいいだけです。

 

で、銀行がドルでこの商品を受け付けないのは上記のカラクリで何もせずに円のままで持っておきたいからなわけです。