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オキシトシンがいじめられっ子の逃避行動を促進している

オキシトシンがいじめられっ子の逃避行動を促進している

 

先日、日本人の元東大生の人がNatureに発表した論文です。

オキシトシンは愛情ホルモンと呼ばれ、見つめ合っていると分泌されることが報告されていますが、逆の作用もあるということでNatureに載ったのでしょう。

 

我々はいじめっ子や脅威に感じている人のことを避けようとしますよね。パワハラ上司と鉢合わせない経路で出社するとかです。


今回はマウスを使って実験しています。

体の大きいいじめっ子マウスと体の小さいいじめられっ子マウスを同じケージに入れて、いじめ体験を受けると、オキシトシンが分泌されることがわかりました。比較的多めにオキシトシンを分泌する部位が3つあるのですが、マイナーなSORという脳の端っこの部位からすぐ近くの攻撃と性行動に関係するVMHvlに分泌されることがわかりました。このVMHvlには頭側と尾側で役割が違って、尾側が性行動に、頭側がそれから逃げる動きに関わっているそうです。

 

で、SORは頭側に投射していて、攻撃を受けた時に逃げるという行動を学習するのにオキシトシンが必要なことが明らかになりました。


逃げるような状況になったときに初めてオキシトシンを刺激しても効果なかったので、逃避行動を学習するときに必要なようです。

 

それ以外にも、ピンチで挟んだり、痛みを加えたり、触ったりするだけで活性化するようで危険なものを学習するのに必要な回路なのかもしれません。

 

ちなみにいじめられ続けると、反撃し出して抗ストレス状態になるのですが、その状態だと活性化の強さは落ちるようです。