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男の殴り合いや乱闘はなぜ生じるのか

男の殴り合いや乱闘はなぜ生じるのか

他の男が殴り合っているのを見ると、自分自身の攻撃性も上がってきて、興奮するみたいなことをマウスを使って証明しています。

 

論文はこれ。

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0092867423000521?via%3Dihub

"Cell. 2023 March 16; 186(6): 1195–1211.e19. Hypothalamic neurons that mirror aggression. Taehong Yang, Daniel W. Bayless, Yichao Wei, Dan Landayan, Ivo M. Marcelo, Yangpeng Wang, Laura A. DeNardo, Liqun Luo, Shaul Druckmann, Nirao M. Shah. Stanford University, CA, USA; Champalimaud Center for the Unknown, Lisbon, Portugal; Erasmus MC University Medical Center, Rotterdam, Netherlands; University of California, Los Angeles, CA, USA."

 

ざっと要約すると、

  1. ミラーニューロンと攻撃性: 研究では、個体が行動を行うときや他人が同じ行動をするのを観察するときに活性化する「ミラーニューロン」という細胞の存在が知られています。これは、社会的相互作用を理解し、他者の行動を予測するのに重要な概念ともいえます。
  2. 攻撃時のVMHvlPRニューロンの活動: 研究者は、VMHvlPRニューロン(VMHvlのプロラクチン受容体発現細胞)が、マウスが攻撃行動を行っているときだけでなく、他のマウスが争っているのを観察しているときにも活性化することを発見しました。これは、これらのニューロンが自分の攻撃行動だけでなく、他者の攻撃行動を処理するのにも働いていることを示唆しています。
  3. 他のニューロンとの比較: 攻撃に関わると言われている男性の終端条床核(BNST)の別のニューロンセットも調べましたが、VMHvlPRニューロンとは異なり、BNSTTac1ニューロンは攻撃を目撃しているときには活性化しないことがわかりました。これは、ミラー特性がVMHvlPRニューロンに特有であることを示しています。
  4. 個々のニューロンの活性化: 個々のVMHvlPRニューロンが攻撃の実行と観察の両方で活性化しているかどうかをさらに調査したところ、同じニューロンが両方のシナリオで活性化していることが確認され、これらが攻撃行動を処理する直接的な役割を担っていることが示唆されました。
  5. 攻撃における機能的な関連性: 特にVMHvlPRニューロンを標的にして研究するために、活性化したミラーニューロンだけを抑制する技術を使用しました。その結果、これらのニューロンは、マウスの縄張りに関する攻撃行動に不可欠であることがわかりました。
  6. 攻撃行動を引き起こすのに十分: VMHvlPRニューロンを人工的に活性化することにより、これらのニューロンが攻撃行動に必要不可欠であるだけでなく、攻撃を引き起こすのに十分であることが示されました。つまり、これらのニューロンを刺激すると、通常のトリガーがなくても攻撃行動が引き起こされる可能性があります。
  7. 鏡像に対する攻撃: 興味深いことに、これらのニューロンを人工的に活性化すると、マウスは自分の鏡像に対して攻撃行動を示しました。これは、これらのニューロンが攻撃行動において果たす役割をさらに強調しています。ただし、物理的な攻撃は引き起こされなかったため、他の感覚的または文脈的手がかりも重要であることを示唆しています。
  8. 「攻撃センター」を超えて: VMHvlPRニューロンは以前、「攻撃センター」の一部として知られていました。この研究は、これらのニューロンが自己の攻撃行動だけでなく、他者の攻撃行動の情報処理にも関与していることを示しています。
  9. 複雑な活性化パターン: これらのニューロンの活性化パターンは複雑であり、攻撃的な出来事のダイナミクスを反映しています。ニューロンの活動は、攻撃イベントのさまざまな側面、例えば特定の運動行動や攻撃の進展を表している可能性があります。
  10. 攻撃処理のモデル: 研究者たちは、VMHvlPRニューロンが過去の経験、社会的文脈、生理的状態、感覚的手がかりに影響される攻撃状態をエンコードするモデルを提案しています。このモデルは、ニューロンの活動が攻撃の可能性を単に示すのではなく、内部および外部の状態に依存する方法で行動的な出力を調整するより広い状態を表していることを示唆しています。

結論として、他人がけんかしているのを見ると、自分もその気になってくると。

それにはVMHvlPRニューロンが関与しているという話でした。

でも、メスは通常は攻撃しないので、その意味で、Breaking Downの視聴者の9割が男性なわけです。

それと、攻撃性の嗜好性もオスマウスにはあるので、それも関与しているでしょう。

また、DVモラハラもいわば、依存症のようになりやすい面もあるかもしれません。