社会で成果を残せなくて、怒られたり、クビになったり、やる気がなかったりで、親のせいだ、友達のせいだ、先生のせいだ、自分の能力が低いせいだと毒を吐き、何も楽しいことがない。でも、お金を使った旅行とかは楽しいという状態があったとして、怒りと楽しさとドーパミンという観点から脳内で何が起こっているかを考えてみましょう。
まず、ドーパミンは期待に対して、放出され、その期待に沿った行動を促します。
動物実験だと、ものが得られるかどうかを選べる時に放出され、いきなりものが得られる箱に入れてもドーパミンは増えません。
自分で選択して行動できないと増えないわけです。
毒を吐くというのはある意味、破壊行為なわけです。ディスることで、他人や自分自身を攻撃したいという欲求の期待が現れて、実際の攻撃行動には出ないまでも、口では攻撃するのでドーパミンがどぱどぱ出るわけです。
そうすると、日常的なちょっとした楽しみに対する期待とその選択行動に対するドーパミンの量が追いつかなくなります。そこで、大きくお金を使う他人には得られないであろう娯楽であれば、優越感が乗る分、楽しめるわけです。
破壊行動といえば、モラハラやDVも同じです。
社会でうまくいかない、社会でベータだから、家庭で攻撃行動を実行に移す。家庭の中のちょっとした幸福感では満足を得られないのと、口だけでなく、実際に逃げられない攻撃対象がいて、攻撃できるという状況が家庭にはあるわけです。
攻撃的なマウスは、いじめられっ子がいた部屋の方に向かう特性があります。まさに攻撃できるという期待からの選択行動なわけです。
実はこの選択行動を抑える薬を開発していて、今度特許を取ろうかという話になっていますが、使えるのはまだまだ先の話なので、どうやったら、解決できるのかを科学的な結果も踏まえてクラブで考えてみます。
続きはクラブで