医学部歯学部の学生さんやそれらを目指している高校生とかが、自分は研究とかより、臨床に興味があるんです。患者さんのために頑張りたいんですとか言うわけです。
このやり取りって、学生さんと話していると本当多いんですよね。
今日はこれについて考えてみましょう。
患者さんときっちり向き合うために必要なのは以下の三つです。
A)最新の治療法情報とその技術と知識と経験の獲得
B)その最新の治療法そのものや、その患者さんに適した治療法の発案と計画と評価する力
C)最後に、それらを伝えて、患者の疑問を拾い上げるコミュニケーション力
それぞれについて、では、何をするべきなのかを説明していきます。
A)最新の治療法情報は学会が最速であり、次いで論文に発表されます。それらが総説としてまとめられたり、最近はガイドラインとして2,3年に一回ブラッシュアップされているので、最低限の最新の治療法はガイドラインを見れば分かります。
これは一般の人でもアクセスできるので、疑問に思ったら、疾患名とガイドラインで検索してみましょう。
外科系の場合、数をこなしているところに国内留学して勉強して、経験するのが一番です。ガチの外科系だと、そもそも論文にも載っていない細かいテクニックのチップスが多数あるので、それらをできるだけ科学的に捉えて理解できれば、技術に確信が乗るので、より精度の高い施術ができるようになるでしょう。
施した施術や治療でどうなったかの結果確認も重要です。どれくらいの期間でどのようになったのか、併発する疾患があるとそれがどうなるのか、そういう一つ一つの経験が治療法の選択時やその説明の時に役立ちます。
具体的に必要なのは、調べる習慣であり、それをまとめる習慣になります。
学生さんの場合、今、現在、治療法を調べてもちんぷんかんぷんですから、今、必要なのはまとめる習慣になります。まとめてアウトプット出来る状態にすることの訓練を今からするべきということです。
つづきはクラブで説明していきます。